【2025年最新版】LINE通知メッセージとは?仕組みや活用事例、リニューアルのポイントまで徹底解説!

デジタル化が進む現代において、顧客との繋がり方は多様化の一途を辿っています。 だからこそ、一人ひとりのニーズに寄り添った情報提供や、迅速なサポートこそが、顧客体験を飛躍的に向上させる鍵となります。
多くの企業がLINE公式アカウントを活用し、顧客とのコミュニケーションを図っていますが、以下のような課題も耳にします。
「重要なお知らせが他の情報に埋もれてしまい、反応が得られにくい」
「メッセージの開封率が伸び悩んでいる」
「SMSやメールは配信コストが高く、効率が悪い」
これらの課題を解決する手段の一つとして、「LINE通知メッセージ」が注目されています。
2025年6月に大幅にリニューアルされ、より多くの企業が利用しやすいように機能が拡張されました。
そして今回のリニューアルに伴い、トーチライトが提供するLINE公式アカウントを活用したマーケティングソリューション「DialogOne®」も機能をアップデートしました。
本記事では、リニューアルされたLINE通知メッセージとさらに進化した「Dialog One®」について解説し、顧客体験を向上させる方法についてご紹介します。LINE公式アカウント活用の可能性が広がり、より質の高い体験を提供するためのヒントが見つかります。ぜひ最後までご覧ください。
※本記事はHakuhodo DY ONE運営の「Hakuhodo DY ONE Service」の記事を一部編集のうえ、転載する形で掲載しています。
TOPICS
まずはここから!LINE通知メッセージの基本情報
LINE通知メッセージとは?
LINE通知メッセージは、電話番号を用いて、重要性や必要性の高いメッセージをユーザーへ通知するサービスです。たとえば、「通販の注文完了連絡」、「配達の配送連絡」、「荷物の配送予定連絡」などに活用されています。
従来の手紙やはがき、メール、SMSといったツールは、企業からの一方的な発信になりがちで、情報が届きにくく、反応が得られにくいという課題があります。
一方、LINE通知メッセージであれば、タイムリーな情報提供に加え、LINE上ですぐに通知を確認できたり、そのまま手続きができたりとLINE公式アカウント上での双方向コミュニケーションも実現できます。
そのため、メールやSMSに比べてメッセージの到達率が高く、ユーザーの利便性向上が期待できます。
LINE通知メッセージの利用目的
LINE通知メッセージは、ユーザーが企業のLINE公式アカウントを友だち追加しなくとも利便性の高いメッセージを配信できるサービスです。営利目的や広告コンテンツが含まれた配信はできません。
ユーザーが安心して利用できるように、利用用途や利用基準については「LINE通知メッセージUXガイドライン」で定められています。
LINE通知メッセージの仕組みと安全性
企業が保有する顧客の電話番号とLINEに登録されているユーザーの電話番号をハッシュ化して照合することで、LINE公式アカウントを友だち追加していないユーザーにもメッセージを配信することができる仕組みです。
企業から送信されたユーザー情報はメッセージ送信の宛先照合のためにのみ利用され、照合後は速やかに破棄されます。
LINE通知メッセージを受信するユーザーは、LINEに登録した電話番号が現在使用されているかを確認するため、180日ごとにSMSによる電話番号認証を求められることがあります。LINE通知メッセージの受信を希望しない場合は、事前に設定でオフにすることも可能です。
LINE通知メッセージのメリットとは
LINE通知メッセージを導入することでどのような活用メリットがあるのでしょうか?
主なメリットを三つご紹介します。
ユーザーの利便性向上
メールでは埋もれてしまいがちなお知らせも、LINE通知メッセージで表示されることで気づきやすくなります。多くの人が日常的に利用しているLINEだからこそ、大切なお知らせを安心・安全に、見逃さず、便利に受け取ることができます。 実際にLINE通知メッセージを導入した企業では、顧客満足度向上に繋がっています。
実際にLINE通知メッセージを導入した企業では、顧客満足度向上に繋がっています。
コスト削減
メールや郵送で行っていた通知をLINE通知メッセージに置き換えることで、郵送費や人件費を削減でき業務効率化を図ることが可能です。
この結果、企業全体のコスト削減に貢献することも期待されます。
友だち追加の促進
LINE通知メッセージをきっかけに、LINE公式アカウントの友だち追加が促進され、新たな顧客との関係構築が可能になります。
LINE通知メッセージを活用し、友だち数を約3倍にまで飛躍的に増加させた事例もあります。また、ユーザーが利用したサービスからの通知であるため、友だち追加後のブロック率も低い傾向があります。
LINE通知メッセージのリニューアルについて
2025年6月、LINE通知メッセージは大幅にリニューアルされました。 これまで、LINE通知メッセージは利用用途が限られていたことに加え、LINEヤフー社の審査に時間がかかる点や、企業にとって予算を確保しにくい料金体系であったことから、LINE通知メッセージの導入には高いハードルがありました。 今回のリニューアルにより、より多くの企業がLINE通知メッセージを導入しやすいように、利用用途の拡充と導入手続きの効率化が実現されました。 それでは、今回のリニューアルで何が変わったのでしょうか?
リニューアルの概要
リニューアルの概要
利用用途の拡充「LINE通知メッセージ」経由で配信可能なメッセージが従来の22種類から、約70種類へと大幅に拡充されました。
サービスの適用範囲が広がり、より多様な顧客ニーズに対応可能となります。
▼「LINE通知メッセージ」経由で送れるメッセージの種類
テンプレートフォーマットの提供
リニューアル前は、メッセージのフォーマット(テキストやレイアウト)を各企業で作成し、それぞれに対してLINEヤフー社独自の審査を受ける必要がありました。
しかし今回のリニューアルにより、LINEヤフー社が提供するLINE通知メッセージのテンプレートを利用することで、よりスムーズな運用が可能となりました。
用途にあったテンプレートを選択し、項目に沿って情報を登録するだけでメッセージを作成できるため、サービス導入までの期間を最大15営業日短縮することが可能です。
月額固定料金+従量課金の料金体系へ
これまではLINE通知メッセージの送信通数による従量課金制でしたが、今後は月額固定料金と従量課金を組み合わせた新たな料金体系に変更されます。
リニューアル後は、三つの月額プランが用意されており、各プランには月ごとの送信通数が設定されています。 なお、この上限を超えた分は従量課金として追加料金が発生する仕組みです。
LINE通知メッセージについてのよくある質問
メッセージが送られる条件とは?
LINE通知メッセージがユーザーへ送られるのは、以下の3つの条件を満たす場合となります。
➀企業が送付した電話番号と、ユーザーのLINEアカウントに登録されている電話番号が一致している
➁当該LINEアカウントで通知メッセージの受信が許可されている
➂配信元の企業LINE公式アカウントがブロックされていない
SMSとLINE通知メッセージの違いとは?
SMSとLINE通知メッセージは、どちらも電話番号を宛先としてメッセージを送信するサービスですが、いくつかの違いがあります。
SMSはテキストのみの送信で文字数に制限があり、なりすましの可能性も考慮する必要があります。
一方、LINE通知メッセージは、LINEヤフー社が定めた重要性・必要性の高いメッセージに限定されており、認証済アカウントからの送信となるためSMSと比較して信頼性が高いと言えます。
また、LINEアプリを使用するため、スタンプや画像、動画などのリッチコンテンツを送ることが可能です。
LINE通知メッセージの導入事例
LINE通知メッセージは、様々な業界で活用されており、企業と顧客双方にメリットをもたらしています。
配送業では配達予定通知による再配達削減、電力・ガス会社では料金確定通知による利便性向上、ECサイトでは注文完了・発送通知による安心感提供など、多岐にわたる事例があります。
次項で事例をいくつかご紹介します!
ヤマト運輸株式会社の事例
ヤマト運輸株式会社ではLINE通知メッセージを活用し、クロネコメンバーズ会員以外にも宅急便の到着に関するメッセージを事前に通知しています。 この機能により、お届け予定日時の確認や変更がLINE上で行えるようになり、荷物のスムーズな受け取りに繋がっています。 また、LINE通知メッセージをきっかけにクロネコメンバーズに登録するユーザーも増加しており、顧客の利便性向上と合わせて、友だち追加やID連携の促進にも効果が見られています。
出典:広告配信はNG!ユーザーの利便性を追求した「LINE通知メッセージ」活用
東京電力エナジーパートナー株式会社の事例
東京電力エナジーパートナー株式会社では、電気使用量などの確定通知をLINE通知メッセージで配信しています。これにより、ユーザーはWebサイトにアクセスすることなく、LINEで手軽に情報を確認できるようになりました。ユーザーの利便性向上に加え、企業側も業務効率化やペーパーレス化といったメリットがあります。また、LINE公式アカウントの友だち数も増加するなど、顧客接点の強化にも繋がっています。
出典:広告配信はNG!ユーザーの利便性を追求した「LINE通知メッセージ」活用
日本郵便株式会社(日本郵政)の事例
日本郵便株式会社では、ゆうパックの配達に関する通知にLINE通知メッセージを活用しています。
お届け予定日や時間帯を事前に通知することで、ユーザーはLINE上で手軽に配達状況を確認できます。
これにより、受け取り日時の変更もLINEから行うことが可能になり、ユーザーの利便性向上に繋がっています。また、再配達の削減にも効果があり、業務効率化にも貢献しています。
出典:再配達問題を解決!友だち以外も受け取れる「LINE通知メッセージ」活用
LINE通知メッセージを導入する手順
LINE通知メッセージを導入するには、LINEヤフー社により定められた条件が3つあります。
認証済みアカウントの取得
LINEヤフー社による審査を通過した「認証済アカウント」である必要があります。認証済アカウントには青いバッジが付与され、ユーザーからの信頼性が高まります。LINEアプリ内での検索対象になったり、LINE通知メッセージの利用申請が可能になったりするなど、様々なメリットがあります。
認証プロバイダーの申請
LINEヤフー社が定める基準を満たし、認証プロバイダーとなる必要があります。 プロバイダーとは、LINEのAPIを利用してツールやアプリを開発する企業やグループのことです。 認証プロバイダーは、LINEヤフー社の審査を通過することで、LINE通知メッセージを含む特定の機能の利用が可能になります。 この認証により、サービス提供者の信頼性がユーザーに示され、安心してサービスを利用してもらえるようになります。
セールスパートナーを通じてお申し込み
LINE通知メッセージを導入する際は、原則としてLINEヤフー社のセールスパートナーを通じてお申し込みが必要です。 また、サービスの実装や連携については、LINEヤフーのTechnology Partnerが提供するソリューションを利用するか、同パートナーによる実装監修が必要となります。
LINE通知メッセージ×DialogOne®で実現する顧客体験
トーチライトが提供する、LINE公式アカウントと連携したマーケティングソリューションDialogOne®は、LINE通知メッセージのリニューアルに対応して機能をアップデートいたしました。 次章で詳しくご紹介していきます。
DialogOne®とは?
DialogOne®︎とは、コミュニケーションプラットフォームであるLINEと連携したマーケティングソリューションです。豊富なデータと機能で施策の幅を広げ、顧客が求めるストレスフリーな体験を提供するサポートをします。
DialogOne®の強み
データの可視化で課題を明確化
簡単な操作でデータを可視化し、現状の課題を迅速かつ正確に把握できます。これにより、コミュニケーション戦略を最適化し、より効果的なアプローチが可能になります 。たとえば、DialogOne®管理画面から友だち追加計測URLやQRコードを発行し、そこから友だち追加されたユーザー情報の管理ができます。店舗ごとに友だち追加用のQRコードを振り分けることで、個別の店舗ごとにユーザーを管理することが可能です。
また、友だち追加された流入経路ごとにセグメントを作成することで、ユーザーのニーズに沿ったセグメント配信に活用できます。
豊富な機能で理想の顧客体験を提供
自動化、パーソナライズ、外部ツールとの連携など、豊富な機能とコミュニケーション手法を組み合わせることで、業務の負担軽減や顧客対応の質の向上にも繋がります。
結果、より良い顧客関係の構築や売上アップも期待できます。たとえば、DialogOne®の機能であるDialogOne® Connectは、企業が保有するCDPなどの自社データベースとDialogOne®を自動連携させるサービスです。
DialogOne® Connectを活用することで、個別にカスタマイズ開発をおこなうことなくLINEで収集したデータを連携することができます。また、自社データベース(CDP)で作成したセグメントをDialogOne®の管理画面に自動で反映することも可能です。
簡単操作と安心のサポート体制
初心者にも使いやすい管理画面なので、簡単に操作することができます。
また、専門チームによる設定・運用サポートを受けることも可能です。
幅広い実績と信頼の認定
300アカウント以上の運用支援実績があり、幅広い業種へのご支援が可能です。また、こうした実績が認められLINEヤフー社の「LINEヤフーPartner Program」において、2025年度「Technology Partner」コミュニケーション部門の最高グレードである「Premier」に認定されています。
LINE通知メッセージ×DialogOne®を活用した顧客体験とは?
LINE通知メッセージとDialogOne®︎を組み合わせることで、友だち追加した顧客のデータを統合的に管理・活用し、パーソナライズされたメッセージ配信や効果的なキャンペーン展開が可能になります。その結果、顧客体験の向上に貢献します。
たとえば、LINE通知メッセージで獲得した友だちの年齢や性別、来店履歴や購入履歴などの顧客情報を活用して、セグメント別の配信やリッチメニューの出しわけをすることで、顧客の関心とのズレが起こりにくくなります。
これにより、顧客が自分に必要な情報や関心のあるコンテンツをスムーズに受け取ることができるようになるため、より快適でストレスの少ない顧客体験を実現できます。
おわりに
今回の記事では、LINE通知メッセージのリニューアル内容と、それに伴うDialogOne®のアップデート情報をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
LINE通知メッセージとDialogOne®を組み合わせて活用することで、よりパーソナルな顧客体験を提供し、顧客との1to1コミュニケーションを深化させることが可能です。
トーチライトではLINEと連携したマーケティングソリューション「DialogOne®︎」に加え、LINEコンサルティングサービス「TeLAS」を通して、企業課題に合わせた戦略設計から配信設定、検証分析までトータルサポートします。
LINE公式アカウントの開設から運用戦略の設計、実行までを一気通貫でサポートしていますので、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。