LINEで売上向上|リピーター獲得の設計ポイントと方法を解説
多くの企業にとって、「売上が伸び悩む」「新規顧客がリピーターにつながらない」といった課題は共通しています。
売上の多くは新規顧客ではなく既存顧客(リピーター)によって生み出されています。しかし、リピーター育成が仕組み化されていない企業も多く、機会損失が発生しているのが実情です。
こうした課題の解決には、既存顧客の継続利用を促すリピーター施策が重要です。
本記事では、LINE公式アカウントを活用し、リピーターを育成して売上につなげるための考え方と具体的な施策を解説します。
TOPICS
売上を伸ばすポイントはリピーターにあり!
リピーターとは、自社の商品やサービスを複数回にわたって利用する顧客を指します。
売上向上を実現するためには、新規顧客と既存顧客(リピーター)それぞれの役割を深く理解することが重要です。
パレートの法則によると、売上の約8割は2割の顧客によって生まれるといわれており、リピーターの重要性が裏付けられています。

リピーターを獲得する3つのメリット
リピーターを増やす主なメリットを3つ解説します。
1. 購買単価・頻度が高く売上拡大につながる
リピーターは購買意欲が高く、購入単価・頻度ともに高い傾向があるため、売上拡大に直結します。
信頼関係があることで、継続的な購買が生まれやすい点も特徴です。
2. 継続的な売上・利益の安定化
リピーターの増加は継続購入につながり、売上の安定化に寄与します。
既に関係性が構築されているため、単発の施策に依存しにくく、継続的に利益を積み上げやすい点が特徴です。
3. 集客コストが低くなる
新規顧客の獲得には広告費やプロモーション費用がかかりますが、リピーターは既に関係性があるため、比較的低コストで売上につながります。
一般的に、新規顧客を獲得するには、既存顧客を維持・育成する場合と比べて約5倍のコストがかかるともいわれています。
また、満足度の高い顧客は口コミや紹介を通じて新たな顧客の獲得にもつながり、追加の広告費を抑えた集客が期待できます。

LINE公式アカウントがリピーター獲得に向いている3つの理由
LINE公式アカウントはメールマガジンや紙のDM(ダイレクトメール)とは異なる強みを持っており、リピーター獲得に適したプラットフォームであると言えます。
主な3つの理由を次項で詳しく解説します。
1. 開封率が高い
LINEは日本国内で多くのユーザーが日常的に利用しているため、企業から配信されるメッセージも高い確率で読まれます。
LINEヤフー社の調査によると、LINE公式アカウントから送られたメッセージの約8割が当日中に開封されていることが明らかになっています。(※1)
これは、メールマガジンの一般的な開封率が20~30%程度であることと比較すると、非常に高い水準であり、リピーター獲得において重要な要素となります。
2. プッシュ通知ですぐにメッセージを見てもらえる
LINE公式アカウントから配信されるメッセージは、スマートフォンの通知機能を通じてユーザーにすぐに届きます。
これにより、セール情報やキャンペーン情報などをリアルタイムで伝えることが可能です。
また、急な空席情報や当日限定クーポンなども、LINE公式アカウントを通じて素早く届けられるため、機会損失を減らし、再来店や再購入を促進できます。
3. リピーターを増やすためのマーケティング機能が充実している
LINE公式アカウントには、リピーターを増やすためのマーケティング機能が充実しています。
例えば、割引券や特典クーポンをLINE上で簡単に発行・配布できるクーポン配信機能があります。紙のクーポンよりも手軽に提供できるため、利用促進につながります。
また、ショップカード機能を使えば、ストア(実店舗)への来店ごとにスタンプを付与し、一定数貯まると特典を提供するといった施策が可能です。
これらの機能は、「また行きたい」「また購入したい」という顧客心理を刺激し、スムーズなリピーター獲得をサポートします。
売上向上につながるリピーター獲得の設計
リピーター獲得は、単なる施策の積み重ねではなく、顧客の状態に応じた設計が重要です。
特にLINEでは、ユーザーとの継続的な接点を持ちやすいため、いくつかの重要なポイントを軸に施策を設計することで、売上向上につなげることができます。
本章では、それぞれのポイントを実現するために活用できるLINE公式アカウントの機能と、売上につなげるための具体的な活用方法を解説します。
1. 顧客ニーズを把握する|配信精度を高め、無駄な施策を減らす
リサーチ(アンケート)
LINE公式アカウントのリサーチ機能を活用することで、アンケートを通じて顧客の関心やニーズを把握できます。
取得したデータをもとに配信内容を最適化することで、メッセージの効果向上につながります。
また、回答の特典としてクーポンやプレゼントを用意すれば、アンケートへの参加意欲を高めるだけでなく、再来店の直接的なきっかけを作れます。ユーザーの意見を効率的に収集し、顧客ニーズを把握することで、再来店促進につながります。
2. 顧客との接点を継続的に持つ|関係構築で購買機会を増やす
あいさつメッセージ
友だち追加直後に自動送信されるあいさつメッセージは、ユーザーとの最初の接点となる重要なポイントです。
単なる登録への感謝だけでなく、クーポンや新商品情報を案内することで、初回接点から購買行動につなげることができます。
また、利用方法や問い合わせ窓口を提示することで、安心感を与え継続利用を促進できます。
▼効果的なあいさつメッセージの作り方と設定手順をご紹介
LINE公式アカウントのあいさつメッセージ設定!すぐ使える例文とコツ
ステップ配信
ステップ配信とは、特定のアクションを起点にメッセージを自動送信できる機能です。
適切なタイミングで情報提供ができ、継続的な接点づくりと運用負担の軽減に有効です。
▼ステップ配信の基本的な仕組みから、成果を高めるための設定方法をご紹介
LINE公式アカウント ステップ配信とは?やり方・料金・条件分岐から活用事例まで解説
3. 特別感のある施策を実施する|購入・再来店のきっかけを作る
リッチメニュー
リッチメニューはトーク画面下部に固定表示されるメニュー機能です。
予約ページや商品一覧、クーポン情報などへの導線を常時表示でき、再来店・再購入を促進します。
日常的に利用するトーク画面から直感的な操作を促せるため、迷うことなく次のアクションへ誘導でき、継続的な利用促進にもつながります。
▼リッチメニューの効果を最大限に引き出すためのコツをご紹介!
LINE公式アカウントのリッチメニュー画像作成から設定方法、活用方法まで徹底解説
リッチメッセージ
リッチメッセージは、画像とテキストを一つのビジュアルとして構成し、配信できる機能です。
画像にリンクを設定できるため、キャンペーンや商品ページへ直接誘導でき、クリック率の向上や売上の拡大に直結します。
また、一目で内容が伝わるデザインを意識することで、顧客の再訪や購買行動を促進できます。
クーポン
クーポン機能は、継続利用を促す施策として非常に重要です。
配信するタイミングや対象ユーザーを工夫し、有効期限を設けることで、利用を促進できます。
また、限定感のあるクーポンを定期的に届けることで、顧客との良好な関係性を維持し、安定した売上基盤の構築に寄与します。
ショップカード
ショップカード機能は、スマートフォン上で管理できるデジタル形式のポイントカードです。
顧客は来店や購入のたびに手軽にポイントを貯められ、一定数が貯まると事前に設定された豪華な特典と交換できます。
店頭での案内と組み合わせることで、ショップカードをきっかけに友だち追加を促し、スムーズな浸透と顧客の定着につながります。
4. 取得したデータを次の施策に活かす
取得したデータは、配信施策の現状把握や改善に活用できます。
LINE公式アカウントでは、以下のような基本データを確認することが可能です。
- リサーチ機能により収集したデータ
- 友だち数
- 開封率
- クリック率
- ブロック率
- 友だち属性(性別・年齢など)

このように、LINE公式アカウントの標準機能を活用することで、リピーター獲得に向けた施策を実施することが可能です。
一方で、これらの施策をさらに高度化し、顧客ごとに最適化されたアプローチを行うためには、より柔軟な仕組みが求められます。そうしたニーズに応える手段の一つがMessaging APIの活用です。
Messaging APIとは、外部システムと連携しながら、ユーザーに応じたメッセージ配信や応答を柔軟に制御できる仕組みです。
次章では、LINEのMessaging APIを活用してリピーター施策の精度を高める方法を解説します。
LINE API活用でリピーター獲得する方法!
ここからは、LINE Messaging APIを活用し、より高度なリピーター施策を実現する方法を解説します。
これにより、顧客データの取得やパーソナライズ配信が可能になります。
1. 顧客ニーズを把握する
リピーターを獲得するためには、顧客理解を深めることが不可欠です。
Messaging APIを活用することで、以下のような方法で顧客に関する情報を収集できます。
流入経路計測
友だち追加の経路別に効果測定を行う。
ブラウザ型アンケート、対話型アンケート
簡単な選択肢で属性データや興味関心データを収集し、顧客のニーズをより詳細に把握する。
顧客情報や意見を収集できる手法を増やし、より詳細なニーズを理解することで、購買意欲の高い顧客層(=リピーター)をターゲットにした施策を展開しやすくなります。

2. 特別感のある施策を実施する
画一的な情報配信ではなく、一人ひとりに合わせたパーソナライズされた体験を提供することで、顧客はブランドへの愛着を深めます。
Messaging APIでは、以下のような施策を実施することができます。
診断コンテンツの導入
診断を通じて顧客の興味関心やニーズを把握し、それに基づいた個別の提案や特典を提供することで、顧客は自分に合った情報を受け取れます。

リッチメニューのタブ切り替え機能
顧客の属性や行動履歴、ステータスに応じてリッチメニューの表示内容を切り替え、会員・リピーター限定のコンテンツやキャンペーン情報などを効果的にアピールすることで、リピート利用を促進します。

3. 顧客との接点を継続的に持つ
一度購入して終わりではなく、継続的に企業とつながりを持ってもらうことが、リピーター化を促すためには必要です。
マイレージ機能
企業のLINE公式アカウントでポイントを貯めてロイヤリティランクを付与していくキャンペーンを行うことができ、LINEをCRM基盤として活用することが可能になります。
インセンティブはLINEポイントの付与や抽選、自社製品プレゼント等、施策ごとにカスタマイズできます。
このような仕組みが、顧客が継続的に企業と関係を持つきっかけとなり、リピーターとしての活動を促進します。
4. 取得したデータを次の施策に活かす
リピーター獲得は一度きりの施策では完結しません。顧客の行動データを分析し、次の施策に活かしていくことで、精度が高まっていきます。
API機能により、標準機能よりも高度なデータ活用が可能になります。

ID連携で顧客データを統合する
中でも、ID連携は最近の主流となりつつあり、多くの企業が導入を進めています。
ID連携とは、自社で保有する顧客データ(会員情報、購買履歴など)とLINEのユーザーID(※1)を紐付ける仕組みです。
これにより「誰が」「いつ」「何を購入したか」といった情報がLINE上の行動と結びつき、より精度の高いマーケティングが可能になります。
※ユーザーID:LINE Developers
オフライン購買データも活用できる
オフラインでの購買データの活用を諦めている企業もいらっしゃるかと思いますが、実はPOSのデータとLINEの連携も実現可能です。
店頭での購入時に会員証やポイントカードを提示してもらうことで、実店舗での購買行動もLINEと紐付けることができます。
EC閲覧履歴で再購入を促す
ECサイトを保有する企業は、ID連携により顧客別にサイト閲覧履歴に沿ったメッセージ配信をすることも可能になります。
例えば、「カートに入れたまま購入していない商品」や「以前購入した商品の関連商品」などをLINEで配信することで、再購入検討につながるでしょう。
弊社では、「DialogOne®」というLINE Messaging APIツールを提供しています。
「DialogOne®」について5分でわかるサービス内容や事例をまとめた資料もご用意しておりますので、ぜひこちらもお役立てください!
※既にDialogOne®を契約済の方で、ご不明点等ございましたら営業担当者へご連絡ください
LINE活用によるリピーター獲得の成功事例
LINE公式アカウントでリピーター倍増!
全国でカフェチェーンを展開する「SUZU CAFE」では、LINE公式アカウントを活用し、リピーター育成を実現しています。
・店舗ごとにSNS運用が行われており、ブランド全体での情報発信にばらつきがあった
・既存顧客のリピート率向上が課題だった
・雨の日など、時間帯や天候による集客のばらつきがあった
■取り組み
・エリアごとにブランドアカウントを開設し、情報発信を統一
・ショップカードを導入し、5ポイントごとに特典を設計
・グループ利用可能なインセンティブや、雨の日のポイント2倍施策を実施
・カードタイプメッセージを活用し、メニューを視覚的に訴求
■成果
・ショップカードを利用者が友だち追加ユーザーの約半数に増加
・配信メッセージの開封率が約70%へ向上
・新メニュー告知直後に予約が入るなど、集客効果に貢献
※出典元:LINEヤフー for Business
「LINEで予約」機能で予約数が3倍に増加!
東北・関東で約90店舗を展開するホリイフードサービス株式会社は、「LINEで予約」機能を導入し、予約数の増加と可視化を実現しました。
・外部の予約ページへ遷移させていたため、LINE経由の予約数や来店成果の可視化ができない状態だった
・施策の効果検証や分析が困難だった
■取り組み
・一部店舗で「LINEで予約」を試行導入
・リッチメニューに予約導線を設置
・予約フォーム付きクーポンを配信
・社内勉強会を実施し、各店舗の運用スキル向上を図った
■成果
・LINE経由の予約数が導入前の3倍に増加
・コンバージョンの可視化が可能に
・利便性向上により、ブランドのファン育成に貢献
※出典元:LINEヤフー for Business
LINEチャットで事前カウンセリングでトラブル防止&リピート顧客の集客
表参道の美容室「Number76 Tokyo」では、LINEチャットを活用し、顧客対応の効率化とリピート促進を実現しています。
・来店前のカウンセリングが不十分で、施術内容や料金に関する認識の齟齬が発生するリスクがあった
・電話連絡が難しい状況での遅刻連絡や顧客対応に課題があった
・担当スタッフごとの顧客管理に手間がかかっていた
■取り組み
・LINEチャットで髪の状態を事前に画像確認し、見積もりを提示するカウンセリングを実施
・タグ機能を活用し、担当スタッフごとに顧客を分類
・休暇案内などを対象者に絞って一斉配信
■成果
・事前合意により当日の施術がスムーズになった
・トラブル防止につながった
・顧客対応や情報発信の効率化により業務負担が軽減された
・キャンペーンの定着によりリピート率向上につながった
※出典元:LINEヤフー for Business
リピーター獲得を高めるための効果測定
リピーター獲得を高めるためには、以下の指標をもとに改善を行うことが重要です。
✅クリック率:コンテンツに興味を持たれているか
✅コンバージョン率:再来店・再購入につながっているか
✅ブロック率:配信が負担になっていないか
これらの数値をもとに改善を繰り返すことで、リピーターの定着と売上向上につなげることができます。
リピーター獲得に向けてよくある失敗
リピーター施策は、設計や運用次第で成果に差が出ます。
ここでは、よくある失敗と改善ポイントを紹介します。
一斉配信ばかりでユーザーに合わせた施策ができていない
すべてのユーザーに同じ内容を配信すると、興味関心とズレが生じ、開封率やクリック率の低下につながります。
ユーザーごとに配信内容を最適化することが重要です。
- アンケートや行動履歴をもとにセグメントを分ける
- 興味関心に応じた内容を配信する
- 購入有無や来店頻度に応じて内容を変える
配信頻度が適切でなく、関係性が築けていない
配信頻度が適切でない場合、ブロックや関係性の希薄化につながります。
ユーザーにとって適切な頻度を見極めることが重要です。
- 配信後のブロック率を確認する
- 開封率の変化を見ながら頻度を調整する
- 価値のある情報と販促配信のバランスを取る
再来店や再購入につながる導線が設計されていない
ユーザーが次の行動をイメージできないと、配信しても成果につながりません。
行動につながる導線設計が不可欠です。
- リッチメニューで常にアクセスできる導線を設置する
- クーポンやキャンペーンページへ直接誘導する
- CTA(行動喚起)を明確にする
このように、リピーターを獲得するためには、単に情報を届けるのではなく、ユーザーとの関係性を意識した設計が重要です。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
LINE公式アカウントを活用することで、顧客との接点を継続的に持ち、リピーター育成を仕組み化することが可能です。
ユーザーに合わせたコミュニケーションと改善を積み重ねることで、安定した売上につなげることができます。
まずはできる範囲から運用を始め、自社に合った形で最適化していきましょう。
トーチライトでは、LINEのトータルサポートサービス「TeLAS」を通じて、アカウントの分析をはじめ、企業課題に合わせた戦略設計から配信設定、検証までトータルサポートを行っています。また拡張ツール「DialogOne®」のご案内も可能です。LINE公式アカウントの活用について、お気軽にご相談ください。
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