リッチメニューの画像作成から設定方法、活用ポイントを解説!

LINE公式アカウント運用において、リッチメニューを上手く活用できていますか? リッチメニューはトーク画面の中でも視認性が高く、クリック率を上げるための重要な要素であり、多くのLINE公式アカウントで利用されています。
今回は、リッチメニューの基本的な知識と作り方や設定方法など実践的なノウハウを解説いたします。
TOPICS
リッチメニューとは?
リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面の下部に常時表示されるメニュー画像のことです。このメニュー画像は、Webサイトへの遷移やクーポンの利用など、様々なアクションをユーザーに促す設定が可能です。
また、表示される内容もアカウント運営者が自由に、かついつでも変更できるため、最新の情報やキャンペーンに合わせて柔軟に対応できます。
これにより、ユーザーはLINEのトーク画面から直接、必要な情報やサービスにアクセスでき、企業やブランドはユーザーとの接点を強化し、エンゲージメントを高めることができます。
引用元:https://www.lycbiz.com/jp/column/line-official-account/technique/20180731-01/
ちなみにLINE公式アカウントには、リッチメニューと似た名称で混同されやすい「リッチメッセージ」という機能があります。
リッチメッセージとは?
リッチメッセージとは、LINE公式アカウントのメッセージ配信機能の一つで、主に画像を活用して視覚的に情報を伝えることに特化した機能です。通常のテキストメッセージと比較して、画像を用いることで伝えたい情報をより直感的に、かつ魅力的にユーザーに届けられる点が大きなメリットです。
リッチメッセージの活用は、ユーザーの視覚に訴えかけ、サービスの認知度向上やキャンペーンの告知、商品の魅力を伝える際に非常に効果的です。例えば、新商品の写真と短い説明文を組み合わせることで、商品の特徴を瞬時に伝え、ユーザーの購買意欲を高めることができます。
また、クーポン画像をリッチメッセージとして配信することで、クーポンの存在を強く印象付け、来店やオンラインストアへの誘導を促進することも可能です。効果的なリッチメッセージを作成するためには、ターゲットユーザーの興味を引くような高品質な画像を選び、メッセージの目的を明確にすることが重要です。
例えば、キャンペーンの告知であれば、割引率や特典内容がすぐにわかるようにデザインし、ユーザーが次に取るべき行動(例:購入はこちら、詳細を見るなど)を促すコールトゥアクションを明確に表示することが効果的です。これにより、ユーザーは視覚的な情報から必要な情報を素早く理解し、次のアクションへとスムーズに移行できます。リッチメッセージは、ユーザーとのコミュニケーションをより豊かにし、エンゲージメントを高めるための強力なツールと言えるでしょう。
リッチメニューを活用するメリット
リッチメニューを活用することでいくつかのメリットがあります。本章ではリッチメニューを活用するメリットを3点ご紹介します。
また、以下のコラムではLINE公式アカウントで使うべき機能としてリッチメニューをご紹介しております、併せてお役立てください!
▶︎LINE公式アカウントで使うべき機能3選
①視認性が高く、クリックを促せる
LINE公式アカウントにおけるリッチメニューは、トーク画面の下部に固定表示されるため、非常に視認性が高く、ユーザーの目に留まりやすい特徴があります。この視認性の高さを活かすことで、様々なコンテンツへの誘導が期待でき、LINE公式アカウントの「顔」とも言える重要な機能です。特に、ユーザーの関心を引く魅力的なビジュアルは、クリック率の向上に大きく貢献します。LINEの調査によると、リッチメニューのクリック率は、トークメッセージの約20倍にもなるというデータもあり、その効果の高さがうかがえます。リッチメニューを効果的に活用するためには、ユーザーが「押せる」と認識しやすいボタン型のデザインを採用したり、簡潔なテキストと分かりやすいデザインを意識したりすることが重要です。
また、キャンペーンや季節に合わせた情報を盛り込むことで、ユーザーの興味を引きつけ、自発的なアクションを促すことができます。これにより、ウェブサイトへの流入増加や売上向上に繋がる可能性が高まります。定期的にリッチメニューを見直し、最適なデザインや情報を提示することで、ユーザーエンゲージメントの向上にも繋がるでしょう。
以下のコラムではクリック率を向上させるためのリッチメニューの活用ポイントを過去の実績をもとにご紹介しております、併せてお役立てください!
▶︎クリック率が上がる!過去実績からわかったリッチメニューの活用ポイント
②無料プラン(コミュニケーションプラン)でも利用でき、気軽に設定できる
リッチメニューは、LINE公式アカウントの無料プランであるコミュニケーションプランでも利用できる機能です。
※他の料金プランとの違いはメッセージの配信通数や費用のみであり、利用できる機能に差はありません
そのため、LINE公式アカウントを初めて運用される方でも、リッチメニューの導入は容易で、気軽に設定を開始できます。無料で始められるため、運用コストを抑えつつ、トーク画面の視認性を高め、ユーザーへの情報伝達を効率化できる点が大きなメリットです。
例えば、新商品のお知らせやイベント情報、よくある質問へのリンクなどをリッチメニューに設定することで、ユーザーが知りたい情報にすぐにアクセスできるようになり、顧客満足度の向上にも繋がります。気軽に試せるからこそ、まずは導入してみて、その効果を実感することが重要です。
③メッセージ配信のコストを抑えて、情報を訴求できる
リッチメニューは、配信系の機能ではないため、ユーザーがタップしても追加コストは発生しません。つまり、メッセージ配信の通数にはカウントされないため、リッチメニューの利用自体で費用がかかることはありません。
例えば、LINE公式アカウントの月額費用は、メッセージの配信通数に応じて変動しますが、リッチメニュー経由でユーザーが情報にアクセスした場合、それはメッセージ配信としてカウントされないため、コストを抑えながら情報提供が可能です。
この特性を活かし、リッチメニューのコンテンツを充実させれば、ユーザー自身のタイミングで必要な情報にアクセスできるようになります。これにより、企業側はすべてのユーザーにメッセージを一斉配信する必要がなくなり、結果的に配信コストの削減につながります。
例えば、新商品の情報やキャンペーンの詳細、よくある質問、店舗情報など、ユーザーが自ら知りたい情報をリッチメニューに集約することで、個別メッセージ配信の頻度を減らすことができます。これは、特にメッセージ配信通数に上限がある無料プランや安価な有料プランを利用している企業にとって、非常に有効なコスト削減策となります。リッチメニューを効果的に活用することで、費用を抑えつつ、ユーザーへの情報訴求力を高めることが可能です。
リッチメニューの画像作成および設定手順
リッチメニューを設定するために3つのステップに分けて考えております。本章ではそれぞれ順番に説明していきます。
ステップ1:リッチメニューの構成要素を決める
使用するテンプレートとアクションを選び、全体構成を決めていきます。これらの要素を順番に検討することで、デザインの方向性が明確になり、目的に合わせたリッチメニューを作成することができます。
・テンプレート選択
テンプレートには「大」と「小」の2つのサイズが用意されており、大には7パターン、小には5パターンの種類があります。
引用元:https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/rich-menus/
テンプレート大は情報量多くしたインパクトの強いメニューが作れるため、最大6つのコンテンツを設定する場合に適しています。一方でテンプレート小はトーク画面を圧迫せずにバランスのよいメニューが作れるため、最大3つのコンテンツを設定したい場合に有用です。
– 画像サイズ:テンプレート大:2,500px×1,686px、1,200px×810px、800px×540px
テンプレート小:2,500px×843px、1,200px×405px、800px×270px
– ファイル形式:JPG、JPEG、PNG
– ファイルサイズ:1MB以下
・構成&アクション決定
選択したテンプレートに合わせて、リッチメニューの構成とユーザーがタップした際のアクションを設定します。
– リンク:ホームページへのリンクに遷移する
– クーポン:LINEで作成したクーポンを表示する
– テキスト:テキストを送付する(自動応答と組み合わせて利用することが多い)
– ショップカード:LINEで作成したショップカードを表示する
– 設定しない:タップしても何も起こらない
ステップ2:画像を作成する
選んだテンプレートに基づいて具体的なデザインを行います。リッチメニューの画像以下の方法で作成することができます。
・LINE公式アカウントの機能
LINE公式アカウントのツールを活用します。アイコン素材も用意されているので、簡単に作成することができます。
・デザインツール
デザインツールは、豊富なテンプレートと直感的な操作性を備えており、誰でも気軽におしゃれな画像を作成できます。LINEヤフー社が提供する無料でクリエイティブを作成できるツールLINE Creative Labなどがあります。また特におすすめなのは、Canvaです。リッチメニュー用のテンプレートも多く用意されています。 (※一部有料)
引用元:https://www.canva.com/
・デザイナーに依頼する
自分で作成することが難しい場合は、社内のデザイナーもしくは、外部に依頼することもできます。トーチライトでも制作代行などのご支援を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
ご相談先はこちら
ステップ3:リッチメニューの設定
作成した画像を管理画面上にアップロードし、以下の項目を設定します。
– タイトル:管理用のタイトル(トーク画面には表示されない)
– 表示期間:年単位もしくは数か月~数週間単位で選択(無期限の設定はできない)
– メニューバーのテキスト:リッチメニュー下部に表示されるテキスト
– リッチメニューの表示/非表示:トーク画面に常にリッチメニューを表示させるかどうか選択
– テンプレート選択:任意のテンプレートを選択
– 画像アップロード:作成した画像素材をアップロード
– タイプ(アクション設定):ユーザーがタップした際のアクションを選択
リッチメニューの活用において意識したいポイント
リッチメニューを活用するうえで意識したいポイントがいくつかあります。本章ではリッチメニューの活用において意識したいポイントを3点ご紹介します。
①ビジュアル
リッチメニューのデザイン次第で、ユーザーからの自発的なアクションが期待できるだけでなく、自社ブランドのイメージ向上やユーザーのエンゲージメントを高めることにつながります。そのため、以下のような要素を意識すると良いでしょう。
– ブランドの色使いやフォントを一貫した統一感のあるデザイン
– 簡潔なテキストとわかりやすいデザイン
– 「押せる」画像であると認識させるCTA型のデザイン
– 季節やイベントなどに合わせたトレンド感のあるデザイン
②構成
リッチメニューの配置や分割数によっても視覚的印象は異なり、クリック率を大きく左右します。弊社でご支援させていただいている中でも、リッチメニューの右下がタップされやすかったり、綺麗な6分割よりも一部を大きく見せた方がタップされやすくなったりするという傾向があります。ユーザーが欲しい情報にすぐアクセスできるよう、ユーザー視点で構成を考える必要があります。
③出し分け
定期的にリッチメニューを見直し、季節やイベントに応じた情報やデザインにすることで、新鮮さを保つことができます。また、リッチメニューを常に表示させるかどうかも選択できるので、配信するメッセージに応じて、全体の見え方を確認すると良いでしょう。
リッチメニューをより自由にカスタマイズする方法
リッチメニューをより自由にカスタマイズしたい場合、外部ツールの導入がおすすめです。基本的にLINE公式アカウントでは、リッチメニューを1つしか表示させることができませんが、外部ツールの導入で、次のような表示も可能です。
タブ切り替え
異なるサービスやキャンペーンをそれぞれのタブに配置し、ユーザーが気になる項目を簡単に選べるようできます。これにより、より多くの情報をリッチメニューに盛り込むことができます。このタブ切り替えは、単に情報量を増やすだけでなく、販促力を大幅に高める効果があります。
例えば、スーパーマーケットで新商品を見かけた際、LINEのリッチメニューにその情報が常設されていれば、「LINEで見て、買ってみよう」と購買行動につながる可能性があります。常に最新の情報をリッチメニューに掲載することで、新商品の認知度向上に貢献し、購買意欲を高めることにつながります。
さらに、昨今のデジタル化・オンライン化の流れを受けて、リッチメニューから直接オンラインサイトへの購入導線を設定することも可能です。これにより、商品の購入経路を拡張され、ユーザーがよりスムーズに商品を手に入れられるようになります。
本章でご紹介したタブ切り替えに関する詳しい活用方法については以下のコラムでご紹介しております、併せてお役立てください!
▶︎LINE公式アカウント活用術〜食品・飲料業界で売上を伸ばす秘訣〜
より詳細な出し分け
任意のユーザー属性だけでなく、自社会員サービスとLINE公式アカウントを紐づけるID連携を行った会員ユーザーと非会員ユーザーでリッチメニューを出し分けることも可能です。同じタイミングでユーザーごとに違うリッチメニューを出し分け、基本機能の通常セグメントよりも細かにパーソナライズしたアプローチができます。
LINE公式アカウントの拡張ツール:DialogOne®のご紹介
リッチメニューをより自由にカスタマイズするために弊社でも「DialogOne®」というLINE公式アカウントの拡張ツールを通して、これらのサポート可能です。ご興味ございましたらお問い合わせください!
また、DialogOne®について5分でわかるようサービス内容や事例をまとめた資料もご用意しておりますので、ぜひこちらもお役立てください。
おわりに
今回は、リッチメニューの作成方法や活用のポイントを紹介しました。適切なデザインや応用テクニックを駆使することで、ユーザー体験を向上させ、売上に直結する成果を生み出せる可能性が高まります。
トーチライトでは、LINE公式アカウントコンサルティングサービス「TeLAS」を通じて、企業の課題に合わせた戦略設計から配信設定、検証分析までトータルサポートいたします。また、API対応ツールであるメッセージ管理ソリューション「DialogOne®」のご提供も可能です。
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