LINE公式アカウントとメルマガの違いは?違いを比較し作り方も解説
LINE公式アカウントを活用した情報配信は、従来のメールマガジン(以下メルマガ)と比較されることが増えています。
LINE公式アカウントでメルマガのような配信を検討する際、両者の違いや特徴を理解し、自社にとってどちらが最適かを見極めることが重要です。
この記事では、LINEとメルマガを様々な角度から比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。目的別の選び方から、具体的な作り方までを網羅的に説明するため、効果的な情報発信戦略の参考にしてください。
※本記事では、LINE公式アカウントを活用した情報配信を「LINEメルマガ」と表現しています。
TOPICS
LINE公式アカウントとメルマガの基本的な違いとは
LINE公式アカウントとメルマガは、どちらも顧客に情報を届けるツールですが、その性質は大きく異なります。
根本的な違いとは、使用されるプラットフォームとユーザーとの距離感です。
- LINE公式アカウント:日常的なコミュニケーションアプリであるLINE上でメッセージを配信するため、ユーザーにとって身近で開封されやすい
- メルマガ:Eメールというビジネスや公的な用途でも使われる場で情報を届ける
この違いが、開封率や伝えられる情報量、適したコンテンツ内容に影響を与えます。
LINEメルマガと従来メルマガを6つの項目で徹底比較
LINEとメルマガ、どちらが自社のマーケティングに適しているかを判断するために、具体的な指標で比較することが有効です。
ここでは、メルマガとLINEを6つの重要な項目で比較検討します。
比較1:開封率と到達率の高さ
LINE公式アカウントは、メルマガに比べて圧倒的に高い開封率を誇ります。
メッセージが届くとスマートフォンの画面にプッシュ通知が表示されるため、ユーザーが気づきやすいのが大きな要因です。
多くのユーザーが日常的に利用するアプリであるため、メッセージが他の情報に埋もれにくく、リアルタイムで確認されやすい傾向があります。
一方、メルマガは迷惑メールフォルダに振り分けられたり、多くの受信メールの中に埋もれてしまったりすることで、開封されないケースも少なくありません。
比較2:メッセージのクリック率
メッセージのクリック率(CTR)においても、LINEはメルマガより高い傾向にあります。
これは、開封率の高さが直接的に影響しているためです。
メッセージが開封されなければ、当然ながら本文中のリンクがクリックされることもありません。
LINEはプッシュ通知によってまずメッセージを開いてもらえる可能性が高く、その結果としてリンクへの誘導も成功しやすくなります。
画像や動画を活用したリッチメッセージなど、視覚的に訴えかける機能もクリック率の向上に寄与しています。
比較3:配信にかかるコスト
コスト面では、どちらも無料から始められる点が共通しています。
LINE公式アカウントには、月に200通まで無料でメッセージを配信できる「コミュニケーションプラン」があります。
配信数が増える場合は、通数に応じた有料プランへの移行が必要です。
一方、メルマガも、登録アドレス数や配信数に応じて料金が変動する従量課金制が一般的ですが、小規模であれば無料で利用できるサービスも多数存在します。
本格的な運用では両者とも有料になることが多いですが、小規模スタートのハードルは低いです。
比較4:デザインや表現の自由度
デザインや表現の自由度は、どちらも高いといえます。
メルマガのHTMLメールでは、文字の大きさや色、レイアウトを自由にカスタマイズでき、画像や動画を埋め込むことで、ブランドイメージに沿った視覚的に魅力的な独自のコンテンツを作成可能です。
一方、LINEはテキスト、スタンプ、画像、動画、リッチメッセージなど、フォーマットの組み合わせでメッセージを作成します。
手軽に見栄えの良いメッセージが作れる利点があります。

比較5:主なターゲット層の違い
LINEの国内アクティブユーザーは9,600万人を超え、年齢や性別を問わず幅広い層が利用しています。
特に若年層から中年層にかけての利用率は非常に高く、BtoCビジネスにおいて多くの顧客層にアプローチ可能です。
対照的に、メルマガはビジネスシーンでの利用が定着しており、情報収集に積極的なビジネスパーソンや、特定の趣味・関心を持つ層に対して効果を発揮しやすい傾向があります。
そのため、BtoBや高額商材、専門的な情報発信において有効なツールとされています。
比較6:アカウント停止のリスク
アカウント停止のリスクは、LINE公式アカウントの方が高いと言えます。
LINEはプラットフォームの利用規約に基づいて運営されており、規約に違反したと判断された場合、予告なくアカウントが停止される可能性があります。
アカウントが停止されると、集めた友だち(顧客リスト)に一切アプローチできなくなるという大きなリスクを伴います。
一方、メルマガは自社で収集・管理する顧客リストを使用するため、配信システムの規約違反がない限り、外部要因で配信先を失うリスクは極めて低いです。
LINEをメルマガ代わりに使う4つのメリット
従来のメルマガに代わってLINE公式アカウントを情報発信の主軸に据える企業が増えています。
ここでは、LINEをメルマガ代わりに活用することで得られる4つの具体的な利点について詳しく解説します。
メリット1:高い開封率でユーザーに直接アプローチできる
LINEをメルマガ代わりに使う最大のメリットは、その圧倒的な開封率の高さです。
メッセージを送信すると、ユーザーのスマートフォンに直接プッシュ通知が届くため、見逃される可能性が低くなります。
多くの人が日常的に使用するコミュニケーションアプリであるため、メールのように他の多数のメッセージに埋もれてしまう心配も少ないです。
この即時性と到達率の高さにより、伝えたい情報を確実にユーザーの手元へ届け、直接的なアプローチを実現できます。
メリット2:リアルタイムでのスピーディーな情報伝達が可能
LINEは情報の即時性が非常に高いツールです。
メッセージ作成から配信までの操作が簡単で、時間や場所を選ばずに情報を発信できます。
そのため、タイムセールやゲリラキャンペーン、イベントの当日リマインドなど、リアルタイム性が求められる情報の伝達に非常に適しています。
ユーザーもスマートフォンで手軽に確認できるため、スピーディーな情報伝達は顧客の行動を喚起しやすく、機会損失を防ぐことにも繋がります。
この速さは、変化の速い市場において大きな強みとなります。
メリット3:クーポンやショップカードなど機能が豊富
LINE公式アカウントには、メッセージ配信以外にもビジネスに役立つ機能が豊富に搭載されています。
例えば、友だち限定のクーポンを発行して来店を促したり、ポイントカードとして利用できるショップカード機能でリピーターを育成したりすることが可能です。
これらの機能は、追加のアプリ開発やコストをかけることなく標準で利用できます。
ユーザーにとってもLINEアプリ内で完結するため利便性が高く、販促効果を最大化しやすいのが大きなメリットです。
LINE公式アカウント ショップカード(スタンプカード)の作成方法と活用メリットを徹底解説
メリット4:ユーザーとの双方向コミュニケーションが取りやすい
LINEは一方的な情報配信だけでなく、ユーザーとの双方向コミュニケーションが可能な点も大きなメリットです。
個別のチャット機能を使えば、ユーザーからの質問や予約に直接対応でき、顧客満足度の向上に繋がります。
自動応答メッセージを設定しておくことで、営業時間外や定型的な質問にも即座に対応可能です。
こうした対話を通じて顧客との関係性を深め、ファン化を促進できる点は、一方向の配信が基本となるメルマガにはない特徴です。
従来のメルマガを使用する懸念点
多くのメリットを持つメルマガですが、運用する上での懸念点も存在します。
デメリット1:他のメールに埋もれて開封されにくい
現代人は、仕事のメールからECサイトの通知、各種サービスの登録案内まで、日々大量のメールを受信しています。
そのため、受信ボックスに届いたメルマガは、他の多くのメールに埋もれてしまい、気づかれないまま未開封になったり、タイトルだけで不要と判断されて削除されたりする可能性が高いです。
読者の興味を引くような魅力的な件名をつけたり、配信時間を工夫したりするなど、開封してもらうための努力が常に求められます。
LINEのプッシュ通知のような強制力がない点は大きな弱点です。
デメリット2:読者の獲得(リスト作成)に手間がかかる
メルマガの配信リストを作成するには、ユーザーに自らのメールアドレスを入力し、登録してもらう必要があります。
LINEの「友だち追加」ボタンをタップする手軽さと比較すると、個人情報の入力はユーザーにとって心理的・物理的なハードルが高い行為です。
そのため、Webサイトに登録フォームを設置するだけでは、なかなかリストは集まりません。
読者にとって魅力的な登録特典(無料レポートやクーポンなど)を用意したり、登録フォームを最適化したりするなど、リスト獲得のために継続的な施策が不可欠です。
【目的別】LINEメルマガとメルマガの最適な選び方
LINEとメルマガ、それぞれにメリット・デメリットがあることを踏まえると、どちらか一方が絶対的に優れているわけではありません。
重要なのは、自社のビジネスモデルや目的、ターゲット顧客に合わせて最適なツールを選択、あるいは使い分けることです。
ここでは、具体的な目的別にどちらのツールが適しているかを解説します。
LINEメルマガでの配信がおすすめなケース
LINEでの配信は、特に情報の即時性や拡散力が求められるケースで効果を発揮します。
- 飲食店や小売店など実店舗への集客を目的としたクーポン配布やタイムセール告知、若年層をターゲットにしたアパレルブランドのキャンペーン情報など
- ユーザーとの気軽なコミュニケーションを通じて顧客満足度を高めたい、予約や簡単な問い合わせに自動で対応したいといったケース
BtoCビジネス全般において、顧客との接点を増やし、スピーディーな情報提供で販売機会を創出したい場合におすすめです。
従来のメルマガでの配信がおすすめなケース
従来のメルマガは、顧客とじっくり時間をかけて信頼関係を構築したい場合に最適です。
また、自社の資産として顧客リストを確実に管理したい場合にもメルマガが推奨されます。
LINEでメルマガのような配信を始めるための3ステップ
LINE公式アカウントを活用して、メルマガのように定期的な情報配信を始めたいと考える方も多いでしょう。
その設定は決して難しくなく、いくつかのステップを踏むことで誰でも始めることが可能です。ここでは、その具体的な手順を3つのステップに分けて分かりやすく解説します。
ステップ1:LINE公式アカウントを開設する
最初に、LINE公式アカウントを開設します。開設方法については以下のコラムで詳しく紹介しています。
ステップ2:効果的に友だちを集める
アカウントを開設したら、次にメッセージを配信する相手となる「友だち」を集める必要があります。
友だちを集めるには、Webサイトやブログ、他のSNSアカウントで告知するのが基本です。
実店舗がある場合は、店内のPOPやレジ横のチラシに友だち追加用のQRコードを掲載するのも非常に効果的です。
さらに、「友だち追加でクーポンプレゼント」のようなインセンティブを用意することで、ユーザーの登録意欲を高めることができます。
ステップ3:ステップ配信でメッセージを自動化する
友だちが集まってきたら、メッセージ配信を効率化するために「ステップ配信」機能を活用しましょう。
これは、友だち追加を起点として、あらかじめ設定しておいた複数のメッセージを、指定したタイミングで自動的に配信する機能です。これにより、メルマガのステップメールのように新規顧客の育成を自動化し、手間をかけずに継続的な関係構築が可能になります。
【効果を最大化】LINEとメルマガの効果的な併用・使い分け戦略
LINEとメルマガは、どちらか一方を選ぶべき対立関係にあるものではありません。
むしろ、それぞれの強みを理解し、戦略的に併用・使い分けることで、マーケティング効果を最大化できます。
速報性に優れたLINEと、情報量に優れたメルマガを組み合わせることで、顧客とのコミュニケーションを多角的かつ重層的に展開することが可能になります。
ここでは、両者の相乗効果を生み出すための具体的な使い分け戦略を2つのパターンで紹介します。
LINEで興味を引き、メルマガで詳しい情報を提供する
効果的な連携方法の一つは、LINEを「入口」とし、メルマガを「受け皿」とする戦略です。
まず、LINEでキャッチーな画像や短いテキストを使って新商品やキャンペーンを告知し、ユーザーの興味を引きます。
「詳しくはこちら」といった形でURLを設置し、そのリンク先でより詳細な情報を掲載したランディングページや、メルマガの登録フォームへ誘導します。
この手法により、LINEの即時性と開封率の高さを活かして広く注意を喚起し、関心度の高いユーザーを絞り込んで深い情報提供へとつなげることができます。
LINEは速報やセール情報、メルマガはコラムなどのコンテンツ配信に活用する
情報の性質に応じて配信チャネルを使い分けることも有効です。
例えば、1月や3月といった商戦期に行う期間限定のセール情報や、イベントの当日告知など、即時性が重要な情報はLINEでスピーディーに配信します。
一方で、製品開発の裏話や専門家によるコラム、顧客事例の紹介など、じっくり読んでもらいたいストーリー性のあるコンテンツはメルマガで配信します。
これにより、ユーザーは情報の種類によってチャネルを使い分けることができ、企業はそれぞれのツールの特性を最大限に活かした情報発信が可能になります。
LINEメルマガに関するよくある質問
LINE公式アカウントをメルマガのように活用するにあたり、運用面や機能面で様々な疑問が生じることがあります。
例えば、便利な機能の利用料金や、既存のメルマガ読者をどうやってLINEに誘導するか、複数のツールを効率的に管理する方法など、具体的な課題に直面することも少なくありません。
ここでは、そうしたLINEメルマガに関するよくある質問を取り上げ、簡潔に回答していきます。
Q. LINEのステップ配信は無料で利用できますか?
ステップ配信の機能自体は無料で利用できますが、ステップ配信は課金対象になります。
もしも上限を超過した場合は、ステップ配信は停止します。そのため、多くのメッセージを配信する場合は、有料プランを検討をおすすめします。
Q. 既存のメルマガ読者をLINEに移行させるコツはありますか?
メルマガ内でLINE公式アカウントの存在を告知し、友だち追加のメリットを明確に伝えることが重要です。
例えば、「LINE限定のクーポン」や「LINEでのみ配信する速報情報」など、LINEならではの価値を提供することで、友だち追加への移行を促せます。
QRコードや友だち追加ボタンをメルマガ内に設置し、スムーズに登録できる導線を確保することも効果的です。
まとめ
LINE公式アカウントとメルマガは、それぞれ異なる特性と強みを持っています。
今回は主にLINEのメリットについてご紹介しましたが、必ずしもどちらか一方を選ぶのが正解ではありません。
自社の目的やターゲット・商材の特性を考慮し、両者を戦略的に使い分ける、あるいは併用することが、マーケティング効果を最大化する鍵となります。
トーチライトでは、LINEトータルサポートサービス「TeLAS」を通して、企業課題に合わせた戦略設計から施策の企画立案・実行まで幅広くご支援しております。
また、API対応ツールであるマーケティングソリューション「DialogOne®︎」のご提供も可能です。お気軽にお問い合わせください。


