LINEオーディエンスとは?公式アカウント・広告での配信設定と表示されない原因 - LINEオーディエンスとは?公式アカウント・広告での配信設定と表示されない原因

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LINEオーディエンスとは?公式アカウント・広告での配信設定と表示されない原因

LINEオーディエンスとは、LINE公式アカウントやLINE広告でメッセージや広告を配信する際、特定の条件でターゲットを絞り込むための機能です。
ユーザーの行動履歴などに基づいて配信対象を設定できるため、一斉配信よりも効果的なアプローチが可能になります。
この記事では、オーディエンスの具体的な設定方法、広告での活用法、配信でエラーが起きた際の対処法までを解説します。

LINEオーディエンスの基本|ユーザー行動に基づくターゲティング機能

まずは、オーディエンスとは何か、その基本的な仕組みについて理解を深めましょう。

LINEオーディエンスとは?ユーザーの行動履歴をもとに配信対象を絞り込む機能

LINEにおけるオーディエンス機能とは、LINE公式アカウントの友だちやLINE広告の接触ユーザーの中から、特定の行動履歴を持つユーザーグループを作成します。その後配信対象として絞り込むことでユーザーの関心度に合わせた情報提供が実現できます。

【例】
・過去に配信したメッセージ内のURLをクリックした人
・リッチメニューの特定領域をタップした人

「属性(みなし属性)」との最も大きな違いは、ターゲティングに使用するデータの種類

LINEの絞り込み機能には「属性(みなし属性)」もありますが、オーディエンスとはターゲティングの元になるデータが根本的に異なります。

・属性ターゲティング:ユーザーがLINEに登録した情報やスタンプの購入履歴などから推測される年齢・性別・居住地といった「みなし情報」に基づく
・オーディエンス:自社のアカウントに対するメッセージの開封やクリック、サイト訪問といったユーザーの「実際の行動履歴」をデータソースとする

オーディエンスの方がより具体的で、ユーザーの能動的な興味関心に基づいたターゲティングが可能です。

LINEオーディエンスを活用する2つの大きなメリット

1.ユーザーの関心度に合わせた配信でクリック率やコンバージョン率を高める

オーディエンス機能を使ってユーザーの関心度合いに応じて配信対象を絞り込むことで、メッセージの開封率やクリック率の向上が期待できます。
例えば、特定の商品に関するURLをクリックしたユーザーに対して、その商品の関連情報やキャンペーン告知を送ることで、より高い反応を得やすくなります。

ユーザーにとって不要な情報が届く頻度が減り、ブロック率の低下にもつながります。
結果として、Webサイトへの誘導や商品購入といったコンバージョン率の改善にも貢献します。

2.配信対象を絞り込むことでメッセージ通数の課金コストを削減する

LINE公式アカウントの料金プランは、無料プランを除き、月に配信できるメッセージの通数に応じて変動する従量課金制です。
友だち全員に一斉配信すると、関心のないユーザーにもメッセージを送ることになり、配信コストが無駄になる可能性があります。
オーディエンス機能で配信対象を本当に情報を届けたいユーザーだけに絞り込むことで、不要なメッセージ配信を減らし、通数課金を抑制できます。
これにより、限られた予算の中で広告効果を最大化することが可能です。

オーディエンス作成の注意点

オーディエンスは、条件を細かく設定しすぎると対象ユーザー数が極端に少なくなり、配信ができなくなる場合があります。
特に、クリック履歴やタグ条件を複数組み合わせる際は、対象人数を確認しながら設計することが重要です。

【目的別】LINE公式アカウントで作成できるオーディエンスの種類一覧

LINE公式アカウントでは、様々なデータソースを基にしたオーディエンスタイプが用意されています。
ここでは、LINE公式アカウントで利用できる主なオーディエンスの種類を一覧で紹介し、それぞれの特徴を解説します。

メッセージの開封・クリック履歴があるユーザー

過去に配信したメッセージに対するユーザーの反応を基にオーディエンスを作成できます。
過去の配信に興味を示した熱量の高いユーザーに対して、メッセージを配信することで、再度アプローチできます。

リッチメニューのタップ履歴があるユーザー

トーク画面下部に表示されるリッチメニューのタップ履歴もオーディエンス作成に利用できます。
「リッチメニュークリックリターゲティング」では、設定したリッチメニューの特定の領域をタップしたユーザーを絞り込めます。
「セールのバナーをタップした人」や「新商品情報をタップした人」といった具体的な行動に基づいてユーザーを分類し、それぞれの興味に合わせたメッセージを配信することができます。

特定の友だち追加経路から登録したユーザー

「友だち追加経路オーディエンス」は、ユーザーがどの経路で友だち追加したかを基にセグメントを作成する機能です。
店舗のQRコードから追加したユーザー、Webサイトのボタンから追加したユーザー、LINE広告から追加したユーザーなどを区別できます。
それぞれのグループに最適化されたウェルカムメッセージやクーポンを配信する際に有効です。

チャットにタグを付与したユーザー

「チャットタグオーディエンス」は、LINE公式アカウントのチャット機能で、個別のユーザーに付与した「タグ」を基にオーディエンスを作成する方法です。
問い合わせ対応中に「購入検討中」「資料請求済み」といったチャットタグをユーザーに付けておくことで、後からそのタグが付いたユーザーグループだけを抽出してメッセージを配信することができます。

自社で保有するユーザーIDをアップロードして活用する

自社データベースの顧客情報に紐づくUIDをアップロードして、オーディエンスを作成できます。
具体的には、Messaging APIを通じて取得したユーザーIDのリストをCSVファイル形式でアップロードすることで、特定の顧客グループに対してLINEでアプローチが可能です。
自社ECサイトの会員IDと連携させ、「特定の会員ランクの顧客」だけに限定オファーを配信するといった活用ができます。

Webサイトへのアクセス履歴(ウェブトラフィック)で作成する

「ウェブトラフィックオーディエンス」は、自社のWebサイトに「LINE Tag」と呼ばれる計測タグを設置することで作成できるオーディエンスです。
サイトを訪問したユーザーや、特定のページ(例:商品購入完了ページ、会員登録ページ)に到達したユーザーをLINE上でターゲティングできます。

サイト内での行動履歴に基づいて、「カートに商品を入れたが購入しなかったユーザー」にリマインドメッセージを送るなど、リターゲティング施策に非常に有効です。

LINE広告で利用できるオーディエンスの種類

LINE広告(旧LINE Ads Platform)では、LINE公式アカウントとは異なる、より広告配信に特化したオーディエンスが利用できます。
自社が保有する顧客リストやWebサイトのアクセスデータ、さらにはLINE内の行動データなどを活用し、精度の高いターゲティング広告を実現します。

LINE公式アカウントの友だち情報を広告配信に活用する

LINE広告では、保有しているLINE公式アカウントの友だち情報を活用したオーディエンスを作成できます。
具体的には、現在友だちになっているユーザー全体、もしくは有効友だち(ブロックしていないユーザー)を広告の配信対象に設定することが可能です。

逆に、すでに友だちになっているユーザーを広告配信の対象から除外することで、新規の友だち獲得を目的とした広告の無駄打ちを防ぎ、広告効率を高められます。
このオーディエンスは、公式アカウントの友だち情報を基に作成されます。

自社の顧客データ(電話番号・メールアドレス)をアップロードする

自社で保有している顧客リストを活用して、カスタムオーディエンスを作成することもできます。
顧客の電話番号やメールアドレスが記載されたCSVファイルをLINE広告の管理画面にアップロードすると、LINEユーザーの登録情報と照合されます。
データはハッシュ化されて安全に処理され、一致したユーザーを広告の配信対象として設定可能です。

休眠顧客の掘り起こしや、既存顧客へのアップセル・クロスセルを目的とした広告配信に有効です。
この方法はカスタムオーディエンスの一種です。

Webサイトやアプリの行動履歴に基づいてターゲティングする

LINE Tagを設置したWebサイトの訪問履歴や、SDK(ソフトウェア開発キット)を導入したスマートフォンのアプリ内での行動履歴に基づいてオーディエンスを作成できます。
「ウェブトラフィックオーディエンス」ではサイト訪問者や特定ページの閲覧者を、「アプリ行動オーディエンス」ではアプリを起動したユーザーや特定のアクション(例:購入、アイテム追加)を行ったユーザーをターゲティング可能です。
これらのデータを用いたリターゲティング広告は、高いコンバージョンが期待できます。

広告で配信した動画の視聴履歴や画像のクリック履歴から作成する

過去にLINE広告で配信したクリエイティブへのユーザーの反応を基に、新たなオーディエンスを作成できます。
例えば、配信した動画広告を一定の割合以上視聴したユーザーを対象とする「動画視聴オーディエンス」や、広告画像などをクリックしたユーザーを対象とする「クリックオーディエンス」などがあります。

広告へのエンゲージメントが高い、つまり商品やサービスへの関心度が高いユーザー層に絞って、さらに次のアクションを促す広告を配信する際に有効です。
インプレッションを基にしたオーディエンス作成も可能です。

既存のオーディエンスに似た新規ユーザーへ拡張する(類似オーディエンス)

「類似オーディエンス」は、作成したオーディエンスを基に、そのユーザーと行動や属性が似ているLINEユーザーを新たに見つけ出し、広告の配信対象を拡張する機能です。
例えば、「商品を購入したユーザー」のオーディエンスをソースとして、それに似た傾向を持つ未接触のユーザーに広告を配信できます。
類似度は1%〜15%の間で設定でき、パーセンテージが低いほど元のオーディエンスとの類似性が高くなります。

▶︎メンバー管理の方法はこちらで詳しく解説:初心者必見!LINE広告4つの魅力をご紹介

LINEオーディエンスの作成から配信までの設定手順

管理画面から新しいオーディエンスを作成する方法

1.LINE Official Account Managerにログインする
2.左側のメニュー「データ管理」カテゴリ内の「オーディエンス」をクリックする
3.オーディエンス一覧画面の右上にある「作成」ボタンを押すと、作成可能なオーディエンスの種類が表示される、目的のものを選択する

作成済みのオーディエンスをメッセージ配信に設定する流れ

オーディエンスを作成したら、次にメッセージ配信でそのオーディエンスを指定します。
1.管理画面の「メッセージ配信」から「作成」を選び、通常のメッセージ作成画面に進む
2.「配信先」の項目で「絞り込み」を選択すると、配信対象を絞り込む条件設定画面が表示される

ここで「オーディエンス」の項目から、先ほど作成したもの、あるいは既存のオーディエンスを選択します。
複数のオーディエンスを組み合わせることも可能です。

【原因別】LINEオーディエンスが表示されない・準備中のまま進まない時の対処法

原因①:オーディエンスの有効な友だちが50人未満になっている

作成したオーディエンスがメッセージ配信などに利用可能になるためには、オーディエンスに含まれる有効友だち(ブロックされていない友だち)の人数(サイズ)が50人以上である必要があります。
サイズが50人を下回っている場合、オーディエンスは作成されてもステータスが「準備中」のままとなり、配信対象として選択できません。

この場合、オーディエンスの条件を緩和して対象者数を増やすか、母数となる友だちの数を増やしてから再度作成する必要があります。
明確な上限は公開されていませんが、下限の人数に注意が必要です。

原因②:オーディエンスの作成後、データが反映されるまでに時間がかかっている

オーディエンスは、作成してすぐに利用できるわけではありません。
LINEのシステム側でデータの集計・反映処理が行われるため、ステータスが「準備完了」に更新されるまでに時間がかかります。
特に、ユーザーIDアップロードやウェブトラフィックオーディエンスなど、大規模なデータを扱う場合は数時間から最大で数日程度かかることもあります。

作成直後に利用できない場合は、慌てずにしばらく時間を置いてから再度確認するようにしてください。

原因③:設定したオーディエンスの有効期限が切れている

LINEオーディエンスを作成する際には、有効期限を設定します。
この期限を過ぎたオーディエンスは自動的に「期限切れ」となり、配信対象として利用できなくなります。
オーディエンス一覧画面でステータスを確認し、「期限切れ」と表示されている場合は、同じ条件で新しいオーディエンスを再作成する必要があります。

「チャットタグオーディエンス」「ウェブトラフィックオーディエンス」以外は新規作成から180日間有効です。

定期的に利用するオーディエンスの場合は、作成時に有効期限を長めに設定しておくか、期限が切れる前に作り直す運用を心がけましょう。

LINEオーディエンスに関するよくある質問

ここでは、LINEオーディエンスの運用において、多くの担当者が抱きがちな疑問点について解説します。

Q. スマートフォンのアプリからオーディエンスの作成はできますか?

いいえ、できません。
オーディエンスの作成や管理、配信設定といった操作は、PC版の管理画面「LINE Official Account Manager」でのみ可能です。
スマートフォンの管理アプリからはオーディエンス関連の機能は利用できないため、必ずPCからアクセスして作業を行ってください。

Q. 作成したオーディエンスの人数(サイズ)はどこで確認できますか?

PC版管理画面のオーディエンス一覧で確認できます。
「データ・分析」メニュー内の「オーディエンス」を開くと、作成済みオーディエンスのリストが表示されます。
その一覧の中に「サイズ」という項目があり、それぞれのオーディエンスに含まれる有効友だちの推定人数が記載されています。

Q. オーディエンスの有効期限は後から変更できますか?

いいえ、一度作成したオーディエンスの有効期限を後から編集することはできません。
もし有効期限を変更したい場合は、既存のオーディエンスを一度削除するか、そのままにしておき、希望する有効期限で同じ条件の新しいオーディエンスを再作成する必要があります。

まとめ

LINEオーディエンスは、LINE公式アカウントやLINE広告の効果を最大化するために不可欠な機能です。
ユーザーの行動履歴に基づいたターゲティングにより、メッセージのクリック率向上や配信コストの最適化を実現します。
メッセージの開封、リッチメニューのクリック、Webサイトへのアクセスなど、目的に応じて多様な種類のオーディエンスを作成できます。

設定時には、利用可能になるための最低人数が50人以上であることや、データ反映に時間がかかる点に注意が必要です。
これらの仕様を理解し、計画的に活用することが運用の鍵となります。

 


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