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国際的なモータースポーツイベントの熱狂がひとつに! LINE公式アカウントを活用した「ファンベース」構築の軌跡

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ホンダモビリティランド株式会社

モータースポーツ事業部レース企画課

チーフ

𠮷岡 祐一郎

  • 業種:
    モータースポーツ事業
  • ご利用サービス:
    レスポンシブリッチメニューなど

ホンダモビリティランド株式会社(本社:三重県鈴鹿市、代表取締役社長:斎藤 毅、以下ホンダモビリティランド)が運営する鈴鹿サーキットで開催される国際的なモータースポーツイベント(以下同イベントと表記)が日本で最高潮に盛り上がるのは、年にたった一度の日本グランプリです。

しかし3日間で約26万人の熱狂が終わった後、高まった熱狂をいかに維持するか、またどのようにして関連領域をさらに盛り上げていくかといった課題を抱えていらっしゃいました。

「ファンが集まる場がない」「ユーザーデータが分散している」「一過性の盛り上がりで終わってしまう」これらの課題は同イベントだけでなく、多くのブランドやサービスが抱える共通の課題といえるのではないでしょうか。

そこで今回は、3年間で約26万人のデジタルファンベースの構築を目標としている、「国際的なモータースポーツイベントのLINE公式アカウント」活用事例をご紹介します。

 

Topics

1.国内有数の大規模モータースポーツイベントLINEエンタメアカウントとは?

2.直面した課題と戦略的アプローチ

3.実施した施策

4.ホンダモビリティランド様からトーチライトが選ばれる理由

5.施策の成果と今後の展望

 

1.国内有数の大規模モータースポーツイベント LINEエンタメアカウントとは? 

運用背景

「ファンが集う場所を構築したい」、これが運用の出発点でした。

同イベントは毎年約26万人もの来場者で賑わう一大イベントです。しかし、年1回のイベント後は来場者との接点が途絶えてしまい、せっかく高まった量が維持できないという課題がありました。

一方で、熱心なイベントファン層と潜在的なコミュニティニーズの存在はある程度認識されており、「適切な場さえあれば、ファン同士がつながり、関連領域をさらに盛り上げることができるのではないか」という仮説がありました。

そこで注目したのが、LINE公式アカウントの活用です。

「多くの人が日常的に使うLINEの中に“同イベントのファンが集まる場所”を作ることで、365日ファンとつながり続けることができるのではないか。」

そのような発想から、運用は始まりました。

2.直面した課題と戦略的アプローチ

抱えていた課題

運用を進める中で、具体的に以下のような課題が浮き彫りになりました。

  • ・年1回のイベントではファンとの接点が限定

同イベントは年に一度の開催。イベント期間中は盛り上がるものの、それ以外の期間はファンとのコミュニケーション機会がほとんどありませんでした。

  • ・6つの異なるプラットフォームにユーザーデータが分散

MobilityStation、オンラインコンテンツの視聴者、各種SNSフォロワーなど、ファンが複数のプラットフォームに散らばっており、ファンが集う環境が整っていませんでした。

  • ・「なんとなくのコミュニケーション」では熱量を維持できない

従来の一方的な情報発信では、ファンの一人ひとりの興味関心に沿った最適なコミュニケーションができず、徐々に熱量が下がってしまう傾向にありました。

解決の方向性

これらの課題を解決するため、弊社は以下のような戦略的アプローチを設計しサポートをさせていただきました。

  • 年単位のファンジャーニー設計

新規→潜在→ライト→ファン→コア→アンバサダーの6段階でファンの成長ステップを定義。

それぞれの段階に応じて最適なコンテンツや体験を提供し、段階的にファンレベルを向上させる仕組みを構築しました。

  • ・LINE上のファンベース一元化

分散していた情報・体験・コミュニティのすべてをLINE公式アカウントに集約。 ファンにとって「同イベントといえばここ」という唯一のハブ機能を担わせることで、継続的なエンゲージメントを実現する設計にしました。

 

  • ・戦略目標(3フェーズ展開)

長期的な成功を目指し、3つのフェーズに分けて段階的に取り組むことにしました。

【PHASE1(2025年)】 ファンベースを創る

まずは基盤となる機能を整備し、ファンが集まる「場所」を作ることに注力。オープンチャット、アンケート機能などを実装し、ファンの属性データ収集とコミュニティの土台作りを進めました。

※以下は検討中の内容です。

【PHASE2(2026年)】 機能拡充とファン育成

マイレージシステム、チーム応援機能など、ファンの「熱狂・知識・交流」を深めるコンテンツを追加。より濃密なファン体験を提供することで、ファンレベルの向上を図ります。

【PHASE3(2027年)】日本全体への拡散

外部キャンペーンや多様なコンテンツを通じて、同イベントに興味のない層にもリーチ。日本全体での同イベント人気向上を目指します。

3.実施した施策

実際の運用では、以下のDialogOne®︎(※1)機能を活用しました。

  • ・レスポンシブリッチメニューで(※2)で実現、ステップアップ型体験設計によりアンケート回答率大幅アップ!

レスポンシブリッチメニューとは、リッチメニューの即時切り替え機能です。この機能の革新性は、応答性の高さにあります。キーワード応答でリッチメニューを自動的に切り替える機能を実装することで、ユーザーがアクションを起こすとすぐにメニューが切り替わるインタラクティブな体験を提供しました。

本運用では、初期状態では制限されたリッチメニューを表示し、アンケートに回答するとイベント関連のコンテンツへのアクセスが可能になるという、ゲームのようなワクワク感を提供しました。

「コンテンツ解放」というステップアップ型体験設計を導入することで、ユーザーにとっては「自分に関係のある、答えたくなるアンケート」になります。

その結果、従来、LINE公式アカウントでのアンケート回答率は平均5〜10%程度に留まることが多い(インセンティブなしの場合)のですが、今回の施策ではアンケート回答率約70%を達成することができました。

この高い回答率は、単に「高い回答率」に留まらず、アンケート回答者であるファンの属性や興味関心を詳細に把握でき、後続の施策をより精度高く実行することにつながりました。

  • ・参加型キャンペーン

インスタントウィンを活用した参加型キャンペーンも実施しました。単なる抽選ではなく、イベントに関する簡単なクイズに答えたり、コンテンツを閲覧したりすることで参加できる仕組みを構築。「参加すること自体が楽しい」と感じてもらえるよう工夫を凝らしました。

この施策により、ファンの積極的な参加を促し、アカウント内での滞在時間延長とエンゲージメント向上を実現しています。

またファンが楽しめる体験として、ミニアプリ(※3)内容の提案・実装もサポートしています。

イベントマップ機能では、鈴鹿サーキット内での回遊をサポートし顧客体験の向上を狙っています。
また鈴鹿サーキットを一筆書きでなぞるミニゲームや各チームのドライバー紹介などを装備し、イベントへの熱狂を醸成しました。

※1:DialogOne®︎の詳細はこちら
※2:レスポンシブリッチメニューについてのリリース情報はこちら
※3:ミニアプリの詳細はこちら

4.ホンダモビリティランド様からトーチライトが選ばれる理由

初期状況

運用開始時にご担当者様が抱えていた状況は、多くの企業が直面する典型的な課題でした。

「デジタル施策への意欲は高いものの、社内のノウハウが十分でない」、このような状況から、いかに確実に成果を出していくかが鍵でした。

協力的なアプローチ戦略

初期状況の課題に対し、弊社は以下のような協働アプローチを実践しました。

  • ・戦略ファーストの提案

単純な機能説明や事例紹介ではなく、「同イベントへの愛を基にしたファンベース戦略」を軸に合意形成を図りました。同社の「イベントを盛り上げたい」という想いに寄り添い、その実現手段としてのデジタル施策という位置づけで提案することで、スムーズな意思決定につなげることができました。

  • ・段階的な導入設計

3年間のロードマップで無理のない成長曲線を描くことで、ご担当者様の不安を解消するようにしました。「いきなり大きな投資をして失敗するのではないか」という懸念に対し、段階的に成果を確認しながら進められる安心感を提供しました。

  • ・伴走型の運用体制

コンサルティング・開発・運用の専門チームが一体となってサポートする体制を構築することで、ご担当者様を一人にしない、「一緒に走る」姿勢を大切にしました。

  • ・データドリブンな判断支援

毎週打ち合わせを実施し、配信数値の振り返りと配信改善について示唆することで密なコミュニケーションを実現しています。さらには次回の配信内容やコンテンツに関しても、弊社から積極的に提案することで「配信内容の枯渇」も乗り越えることができています。

ここで重要なことは、「教える」のではなく「一緒に学ぶ・考える」というスタンスです。弊社も毎週の数値を見ながら「なぜこの結果になったのか」「次はどうすればより良くなるか」をご担当者様と一緒に考える時間を大切にしました。これにより、単なる外注関係ではなく、真のパートナーシップを構築することができました。

結果的に同社のデジタルマーケティング知見がより豊かになっていく過程に貢献できることは、やはりやりがいを感じる瞬間ですね。

5.おわりに

達成した成果

コミュニティ化の実現

最も大きな成果は、「一過性の盛り上がり」から「365日つながるファン同士の交流」へ転換し始めたことです。 従来は年に一度のイベント時に偏っていた熱狂が、LINE公式アカウントを通じて日常的に維持されるようになりました。 オープンチャット機能では、ファン同士が自主的にイベントの話題で盛り上がり、レース予想や結果考察、お気に入りドライバーへの応援メッセージなどが日々交わされています。「公式からの情報発信」を起点として、「ファン同士の活発な双方向コミュニケーション」が生まれることで、より濃密なファンコミュニティが形成されています。

ファンジャーニーの可視化

データ収集とセグメント機能により、各ファンがどのレベル(新規・潜在・ライト・ファン・コア・アンバサダー)にいるかをデータで把握できるようになりました。これにより、「何となく」ではなく「戦略的に」ファンレベル向上施策を実行できる基盤が整いました。 例えば、「ライト層」のファンには基本的な知識を楽しく学べるコンテンツを、「コア層」のファンには詳細な技術解説や舞台裏情報を、といったように、それぞれの興味レベルに応じた最適なコンテンツ配信が可能になっています。

今後の展望

現在はまだデータ統合やファンコミュニティ化の構築段階(PHASE1)にあります。基盤は着実に整いつつありますが、本格的な成果はこれからが本番です。

  • ・PHASE2への準備

2026年に向けて、より高度なファン体験を提供する機能の準備を進めています。「コミュニティ内コンテンツ」「オフライン・オンライン連動イベントの企画」など、ファンの「もっと深く同イベントを楽しみたい」というニーズに応える施策を準備中です。

  • ・継続的な伴走サポート

引き続きPHASE2・PHASE3の拡大に向けて、継続的に伴走していきます。毎週の打ち合わせでの振り返りと改善提案、新機能の企画・開発、効果測定と戦略修正など、同社と二人三脚で歩み続けることで、真の意味でのファンベース構築を実現していく予定です。

  • ・学びの共有

この運用から得られた知見は、本事例以外でも応用可能です。「年に数回の大きなイベントはあるが、それ以外の期間のファンエンゲージメントに課題を感じている」企業様は多いのではないでしょうか。

 

今回の事例が、同様の課題を抱える企業様の参考になれば幸いです。重要なのは、技術ありきではなく「ファンの気持ちに寄り添った戦略設計」と「継続的な改善を前提とした運用体制」。この2つがあれば、どんな領域でも持続的なファンベース構築は可能だと確信しています。

 

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