LINE公式アカウントを開設する前に考えておくべきポイントは?
LINE公式アカウントを開設し、LINEを活用した集客や情報発信によって顧客との接点を広げたいと考える企業は多くあります。
また、One to Oneのコミュニケーション環境を構築し、蓄積したデータをマーケティングに活用したいというニーズも高まっています。
しかし、アカウント自体は簡単に作成できる一方で、十分な準備をせずに運用を始めてしまい、「友だち数が伸びない」「何を配信すればよいのかわからない」といった課題に直面するケースも少なくありません。
そのため、LINE公式アカウントを開設する前の段階で、いくつかのポイントに注意して準備を進めることが重要です。
本記事では、LINE公式アカウントを開設する前に押さえておきたいポイントを中心にご紹介します。
TOPICS
LINE公式アカウントとは?
LINE公式アカウントとは、企業や店舗がユーザーと直接つながり、情報発信やコミュニケーションを行えるビジネス向けのサービスです。
国内では月間1億人(2025年12月末時点※1)が利用しており、クーポン配信や販促施策を通じて顧客との接点を築くことも可能です。
また、日常的に使われるアプリであるため、メルマガより開封率が高く、幅広い層に効率的にアプローチできるマーケティングツールとして注目されています。
こうした機能を最大限活用するには、開設前に運用目的や活用方法を整理しておくことが重要です。

※1 参照:LINEヤフー マーケティングキャンパス「LINEの特徴やユーザーを知る」
LINE公式アカウントの作り方!料金プランやPC・スマホアプリでの簡単な開設方法を解説
LINE公式アカウント開設前に考えておくべき5つのポイント
LINE公式アカウントを活用するにあたって、開設前に考えておくべきポイントは多岐にわたります。
本章では、開設前に押さえておきたい5つのポイントを解説します。
2.集客プランをしっかり計画する
3.友だちとして獲得したいユーザー像を整理する
4.施策ごとに重視する指標を決める
5.運用スケジュールを設計する
1.運用する目的を明確化する
LINE公式アカウントを開設する際は、まず運用の目的を明確にすることが重要です。
ビジネスの業種や最終的なゴールによって、目指す方向性は大きく異なります。
以下では、LINE公式アカウントの代表的な運用目的をご紹介します。自社の目的を整理する際の参考にしてください。
①既存顧客のリピート促進
既存顧客との接点を維持し、リピート率を高めることは、LINE公式アカウント運用の重要な目的の一つです。
友だち限定のクーポン配信や新情報の先行案内など、登録者だけが得られるメリットを提供することで、再訪や再購入を促すことができます。
こうした価値のあるコミュニケーションを継続することで、顧客との関係性を深め、ファンの育成やLTVの向上につながります。
②新規顧客の獲得
既存接点のない潜在顧客へアプローチし、新たな顧客を獲得することもLINE公式アカウントの重要な目的です。
友だち追加特典としてクーポンや限定優待を提供することで、初回利用のハードルを下げ、購買やサービス利用へとつなげることができます。
③ブランド認知の拡大
自社ブランドやサービスの認知を高め、信頼関係を築くこともLINE公式アカウントの運用目的の一つです。
商品の背景やブランドのストーリーなどを発信することで、ユーザーの興味や共感を促すことができます。
短期的な売上だけでなく、継続的な情報発信を通じてブランド理解を深めてもらうことが、将来的な顧客獲得やファン化につながります。
④売上につながる販促施策
LINE公式アカウントは、売上向上を目的とした販促チャネルとして活用することもできます。
ECサイトへの誘導や来店促進など、具体的な購買行動につなげることを目的に運用します。
セール情報や期間限定商品の案内など、ユーザーが行動したくなる情報を配信し、商品ページへのリンクなど明確な導線を設けることが重要です。
LINEを購買につながる接点として活用することで、効果的な販促施策を実施できるようになります。
2.集客プランをしっかり計画する
アカウントを開設して機能を利用するだけでは友だち数を増やすことは難しく、多くの企業が「友だちが増えない」という課題に直面します。
そのため、事前に集客プランを設計しておくことが非常に重要です。
例えば、店舗のポップやチラシ配布といったリアルな場での訴求は基本ですが、10万人規模など大きな目標を掲げる場合にはそれだけでは限界があります。
まずは小規模な運用を目指すのか、それとも大規模なアカウントを目指すのか、という目標を明確にしておくことが重要です。
また、目標とする友だち数に応じて、広告出稿やLINEスタンプ施策などの具体的な手法を検討しておく必要があります。獲得したい規模に合わせて集客プランを事前に計画しておくことで、開設後もスムーズに友だち数を伸ばせます。
さらに、友だち数を増やすだけでなく、どのようなユーザーに登録してもらうかという視点も重要です。
保存版!LINE公式アカウントの友だちを増やす方法
3.友だちとして獲得したいユーザー像を整理する
LINE公式アカウントでは、友だち数だけでなく、どのようなユーザーに登録してもらうかという「質」も重要です。
例えば、キャンペーンやスタンプ施策を活用すれば、短期間で友だち数を増やすことは可能です。しかし、インセンティブのみを目的としたユーザーは、獲得後すぐにブロックしたりメッセージを読まなくなったりする傾向があります。
そのため、運用目的に合わせてユーザー像を整理し、最適な集客方法を検討しておく必要があります。
また、LINEの特性上、一定数のブロックは避けられないため、ブロック率を過度に恐れるのではなく、継続的に新しい友だちを補充する施策を定期的に実施する必要があります。
4.施策ごとに重視する指標を決める
LINE公式アカウントの運用では、全ての数値を完璧に改善することは難しいため、施策ごとに優先すべき指標を明確に定めることが重要です。
まずは運用の目的が、ブランド認知の拡大なのか、あるいは直接的な購買促進なのかを整理してください。
例えば、新商品の情報を広く届けたい施策であれば、メッセージの開封率を最優先の評価ポイントに据えます。
この場合、まずは友だちの母数を十分に確保し、いかに多くのユーザーに中身を見てもらえるかに注力します。メッセージを配信した結果として一定のブロックが発生したとしても、開封数という目標が達成できていれば、ブロック率の上昇を過度に懸念しすぎる必要はありません。
一方で、リッチメニューからのサイト流入や商品購入を目的とする場合は、クリック率やコンバージョン率が重要な指標となります。
このように、目的に応じて見るべき数字を使い分けることで、施策の成否を正しく判断できるようになります。開設前はもちろんのこと、運用開始後も配信のたびに「今回の施策で最も重視すべき指標は何か」を立ち止まって考える習慣をつけましょう。

5.運用スケジュールを設計する
LINE公式アカウントの運用を成功させるためには、実施日から逆算し、具体的なスケジュールを設計することが重要です。
単にアカウントを開設してメッセージを送信するだけであれば短期間で可能ですが、外部ツールやAPI連携を活用した高度な施策を行う場合は、開発や設定に要する期間を正確に把握しなければ、希望する時期に実施できないリスクが生じます。
スケジュール設計において、年間のプランニングが必須かという点については、確定している商品発売日やイベント情報がある場合は、それらを軸に年間の流れを引くことが望ましいです。ただし、ビジネスの現場では急な販促が決まることも多いため、最初から完璧な年間計画に固執する必要はありません。想定される配信回数や予算から逆算し、大まかな運用スケジュールを立てることから始めましょう。
また、キャンペーンの追加や突発的な配信が必要になった際は、その都度スケジュールを引き直し、予算内で対応可能か、あるいは追加予算が必要かを調整していく柔軟な姿勢が求められます。
開設前にこうした運用サイクルや準備期間をシミュレーションしておくことで、リソース不足を防ぎ、安定した運用を継続できます。
LINE公式アカウント運用でよくある失敗と対応策
配信する目的や想定するユーザー像の整理が不十分なままアカウントを開設すると、望んだ成果が得られないといった失敗を招く原因になります。
以下はよくある失敗と併せて対応策をご紹介します。
2.想定するユーザー像が整理されていない
3.メッセージの方向性が揃っていない
1.配信する目的が明確になっていない
売上の向上を目的としていたものの、実際にはブランド認知の発信が中心となり、成果を評価する指標が曖昧になってしまうことがあります。
▼対応策
・「月間売上を10%増加させる」など、開設前の段階で具体的なKPIの設計を行うことで、運用開始後も施策の成果を客観的に判断しやすくなり、継続的な改善につなげることができます。
2.想定するユーザー像が整理されていない
幅広い年齢層を配信の対象にしてしまうと、メッセージの内容が曖昧になり、どのユーザーにも響かない配信になってしまうことがあります。
▼対応策
・想定するユーザー像(ペルソナ)を具体的に設定し、優先度を明確にすることで、より効果的なコンテンツ設計が可能になります。複数のペルソナを設定する場合は、それぞれのペルソナに合わせたメッセージを検討しましょう。
3.メッセージの方向性が揃っていない
ターゲット層と配信内容のトーンが合っていないと、若年層向けの表現でシニア層に情報発信してしまうなど、メッセージの一貫性が失われる場合があります。
▼対応策
・ペルソナごとにトーンや表現の方向性を整理し、配信前に内容が適切かどうかを確認することが重要です。
LINE公式アカウント開設後の初期設定
ここまでLINE公式アカウントを開設すべき理由や開設前に考えておくべきポイントについてご紹介しましたが、LINE公式アカウントは開設後の初期設定も重要です。
特にあいさつメッセージやプロフィール、アイコンなどの設定によって、ユーザーがアカウントをどのように認識するかが大きく変わります。
初期設定の具体的なポイントについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
LINE公式アカウントを開設したらやるべき初期設定のポイント
トーチライトでは顧客との関係維持を見据えたLINE運用設計をご提案
LINE公式アカウントを効果的に活用するためには、友だちとの良好な関係を維持しながら、継続的に価値のある情報を届けていくことが重要です。そのためには、ユーザーの属性や状況に応じてメッセージを届けるなど、運用の仕組みをあらかじめ設計しておく必要があります。
しかし、LINEの戦略設計や具体的な施策をどのように進めればよいのか分からないという課題を抱える企業も少なくありません。また、LINE公式アカウント単体の機能では、ユーザーの行動履歴の管理やアンケート回答者の特定など、データを活用した高度な運用に限界がある場合もあります。
そこで活用したいのが、LINE運用のコンサルティングサービスや、機能を拡張できるマーケティングツールです。
トーチライトでは、LINEコンサルティングサービス「TeLAS」を通して、企業のマーケティング方針や目的に合わせた戦略設計から施策の企画・運用まで幅広くご支援しています。さらに、API対応ツールであるメッセージ管理ソリューション「DialogOne®︎」を活用することで、ユーザーの属性や行動データに基づいたセグメント配信など、より高度なLINE運用を実現することも可能です。
LINE公式アカウントの活用や運用設計にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
おわりに
本記事では、LINE公式アカウントを開設する前に考えておきたいポイントをご紹介しました。
どのような目的でアカウントを運用するのか、そしてどのような顧客に友だちになってほしいのかを明確にしておくことが重要です。
さらに、その目的を実現するための集客施策や、日々の運用PDCAのスケジュールを開設前に設計しておくことで、開設後の施策の成果を判断しやすくなります。
LINE公式アカウントは、ただ開設するだけでは十分な効果を得られない場合もあります。
運用の目的や設計を事前に整理しておくことで、顧客との継続的な関係構築や成果につながる活用が可能になります。
開設前の設計を丁寧に行うことで、LINE公式アカウントを単なる情報発信ツールではなく、顧客との関係を深めるマーケティングチャネルとして活用できるようになります。
これからLINE公式アカウントの開設を検討している方は、本記事の内容を参考に、開設前の準備を進めてみてください。



