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LINEタグ付けとは?使い方・設定方法から活用例までわかりやすく解説

LINE公式アカウントは、ビジネスにおける顧客とのコミュニケーションツールとして広く活用されています。

この記事では、「タグ付け」機能の基本的な概要から、具体的な設定方法、実践的な活用例、そして利用する上での注意点までを網羅的に解説します。
タグ付けを使いこなすことで、顧客一人ひとりに合わせたマーケティング施策を実現していきましょう。

LINEのタグ付けとは?顧客管理に役立つ基本機能

LINE公式アカウントのタグ付けとは、チャットができる友だちにタグを付けることができる機能です。

【例】
・商品A購入者
・セミナー参加者
・問い合わせあり

タグを付けることで、顧客の属性や行動履歴に基づいたグループ分けが可能になります。
この機能により、画一的な情報発信ではなく、特定のタグが付いたユーザーだけに限定したメッセージの絞り込み配信が実現できます。
結果として、顧客との関係性を深め、ブロック率の低下やコンバージョン率の向上に貢献します。

LINEで友だちにタグ付けする具体的な手順

LINE公式アカウントで友だちにタグを付ける作業は、PC(Web版)とスマートフォン(アプリ版)のどちらからでも行えます。
それぞれのデバイスで操作画面が若干異なるため、ここから両方のデバイスにおける具体的なタグ付けの方法を、解説していきます。

PC(Web版)でのタグ付け設定方法

PCのWebブラウザからLINE Official Account Managerにログインし、タグ付けを行います。
まず、ホーム画面から「チャット」を選択し、タグを付けたい友だちのトークルームを開きます。
チャット画面の右上にある「ノート」アイコンの隣のタグアイコンをクリックすると、タグ設定画面が表示されます。
既存のタグを選択するか、「+新しいタグを作成」から新規タグを作成して追加します。
タグの名前は最大20文字まで設定可能です。
このやり方で、顧客の属性や興味関心に応じたタグを個別に追加していくことで、後のセグメント分けや絞り込み配信の準備が整います。

LINE公式アカウントで顧客管理を行うならこちらの記事必須▶︎LINE公式アカウントを活用したCRM戦略とは?事例やツールもご紹介

スマートフォン(アプリ版)でのタグ付け設定方法

スマートフォンの公式アカウント管理アプリからも、簡単にタグ付けができます。
アプリを開き、下部メニューの「チャット」をタップして、対象の友だちを選択します。
チャット画面の右上にある「︙」から「タグ」を選び、タグの管理画面に移動します。
既存のタグをタップして選択するか、右上の「編集」から「+」をタップして新しいタグを作成・保存します。
PC版と同様に、1人の友だちには最大10個までタグを付けることが可能です。
この付け方を活用すれば、顧客とのやり取りの直後など、場所を選ばずにリアルタイムで情報を更新できます。

LINEタグ付けの便利な活用方法3選

LINEのタグ付け機能は、友だちを分類するだけでなく、マーケティング施策の精度を高めるための多様な使い方があります。
顧客の興味関心や行動履歴に基づいてタグを設定し、それをメッセージ配信や顧客管理に連携させることで、よりパーソナライズされたコミュニケーションが実現します。
ここでは、タグ付け機能を効果的に活用するための代表的な3つの方法を紹介し、それぞれの具体的な実践例を解説します。
これらの活用法を取り入れることで、LINE公式アカウントの運用効果を大きく向上させることが可能です。

【活用例1】特定の友だちだけにメッセージを絞り込み配信する

タグ付け機能を活用することで、特定の興味や属性を持つ友だちに絞ってメッセージを配信できます。

①店舗でアンケートを実施し「新商品Aに興味あり」と回答したユーザーに同名のタグを付けておく
②後日、その新商品に関するキャンペーン情報を配信する際、このタグが付いた友だちだけを配信対象に設定する
③興味のないユーザーへの不要な通知を防ぎ、ブロック率を下げつつ、関心の高い層に的確にアプローチできる

ユーザーは自分に関連性の高いトークだけを受け取れるため、メッセージの開封率やクリック率の向上が期待できます。

メッセージを絞り込むって??そんな方におすすめの記事はこちら▶︎LINE公式アカウントのセグメント配信とは?設定方法や活用事例を解説!

【活用例2】ステップ配信の条件分岐に設定してアプローチを最適化する

ステップ配信は、友だち追加からの経過日数などに応じて、あらかじめ設定したメッセージを自動配信する機能です。
このステップ配信のシナリオ分岐の条件として、タグを活用できます。

①友だち追加後の来店時期アンケートで「2025年10月」と回答したユーザーにタグを付ける
②ステップ配信の条件分岐でこのタグを設定し、タグがあるユーザーには新商品の先行情報を、ないユーザーには別の情報を送るように設定する

これにより、ユーザーの興味関心に合わせた情報提供が自動化され、一人ひとりに最適なアプローチが可能になります。

【活用例3】タグで友だちを分類して顧客管理を効率化する

タグは、LINE公式アカウントを簡易的な顧客管理(CRM)ツールとして活用する上で非常に役立ちます。
「購入経験あり」「VIP顧客」「問い合わせ済み」といったタグで友だちを分類することで、顧客のステータスや属性が一目で把握可能です。
これにより、チャットで問い合わせがあった際に、相手がどのような顧客なのかをすぐに理解し、より丁寧で適切な対応ができます。
また、タグ付けされた情報を分析することで、顧客全体の傾向を把握し、今後のマーケティング戦略の立案に役立てることもできます。
顧客情報が整理されることで、アカウント全体の運用効率が向上します。

LINEでタグ付け機能を使う前に知っておきたい注意点

LINEのタグ付け機能は非常に便利ですが、利用する上でいくつかの制約や注意点が存在します。
これらの仕様を事前に理解しておかないと、運用を開始してから「思ったようにタグ付けできない」「上限に達してしまった」といった問題に直面する可能性があります。
効果的なアカウント運用のためにも、これから解説する注意点をしっかりと把握し、計画的にタグを活用することが重要です。
ここでは、特に知っておくべき5つのポイントについて詳しく説明します。

1.タグ付けできるのはチャットを送ってくれた友だちのみ

LINE公式アカウントの仕様上、タグ付けができるのは、友だち追加後にユーザー側から何らかのアクションがあり、1対1のチャットが可能になった友だちのみです。
つまり、友だち追加されただけでは、企業側からそのユーザーを認識してタグを付けることはできません。
この制約のため、友だち追加時の挨拶メッセージなどで、ユーザーにスタンプの返信や簡単なアンケートへの回答を促すといった工夫が必要になります。
ユーザーからの最初のアクションを引き出すことが、タグ付け活用の第一歩です。

※認証済アカウントに限りアカウントオーナー自らチャットすることも可能です。

2.作成できるタグの数には上限がある

LINE公式アカウントで作成できるタグの総数はプランによって異なります。

  • 無料
    • タグは5個まで作成可能
  • チャットProオプション
    • タグは300個まで作成可能

運用初期は問題になりにくいですが、取り扱う商品やサービスが増えたり、細かなセグメント分けを行ったりすると、無計画にタグを追加して上限に達してしまう可能性があります。
上限に達すると新しいタグは作成できなくなるため、事前にタグの命名規則や管理方法を決めておくことが重要です。
例えば、「興味_商品A」「来店_2024年」のようにカテゴリ分けするルールを設ける、不要になったタグは定期的に削除するなど、計画的な運用が求められます。

3.1人の友だちに付けられるタグの数にも制限がある

作成できるタグの総数だけでなく、1人の友だちに対して付与できるタグの数も、プランによって異なります。

  • 無料
    • 1チャットルームにつき1個までタグを設定できる
  • チャットProオプション
    • 1チャットルームにつき30個までタグを設定できる

顧客の情報を細かく管理しようと多くのタグを付けたい場合、この制限が課題となることがあります。
例えば、購入履歴、興味関心、来店頻度など、複数の情報をタグで管理しようとすると、1個の上限はすぐに超えてしまいます。
そのため、どの情報をタグとして管理するか、優先順位を付けて検討する必要があります。
複数の情報を一つのタグに集約する(例:「20代_女性_東京」)などの工夫も有効です。

4.絞り込み配信で一度に選択できるタグは10個まで

タグを使ってメッセージの絞り込み配信を行う際、配信対象の条件として一度に選択できるタグの数にも上限があります。
具体的には、オーディエンス設定において、最大10個までのタグしか同時に指定できません。
例えば、15種類のタグに該当するユーザーに一斉配信したい場合、一度の操作では実行不可能です。
この制約は、複雑な条件で配信対象を絞り込みたい場合に影響します。
配信設計の段階でこの上限を考慮し、タグの設計やセグメンテーションの戦略を立てる必要があります。

5.タグ付け作業は手動で行う必要がある

LINE公式アカウントの標準機能では、友だち一人ひとりへのタグ付けは、すべて手動で行わなければなりません。
友だちの数が少ないうちは問題ありませんが、数百人、数千人と規模が大きくなるにつれて、手動でのタグ付け作業は膨大な時間と手間を要するようになります。
例えば、アンケートの回答内容に応じてタグを付ける場合でも、回答を確認して一つひとつ手作業でタグを設定する必要があり、非常に非効率です。
この手作業の負担が、タグ付け機能の活用を妨げる大きな課題となることがあります。

まとめ

LINE公式アカウントのタグ付け機能は、友だちを属性や行動履歴に基づいて分類し、顧客管理を効率化するための重要な機能です。
タグを活用することで、特定のセグメントに絞ったメッセージ配信や、ステップ配信のシナリオ分岐が可能になり、ユーザー一人ひとりに合わせたコミュニケーションを実現します。
ただし、タグ付けは手動で行う必要があり、作成数や付与数に上限があるといった注意点も存在します。
これらの制約を理解し、計画的に運用することが重要です。
友だちの規模が大きくなった場合には、作業を自動化できる外部ツールの導入も視野に入れると良いでしょう。


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