Messaging APIとは?LINE公式アカウントでできること・使い方・料金を解説
Messaging APIとは?LINE公式アカウントでできること・使い方・料金を解説
Messaging APIとは、LINE公式アカウントの機能を拡張し、企業とユーザーの双方向コミュニケーションを自動化・最適化するための仕組みです。
LINE公式アカウントの標準機能だけでは実現できない、個々のユーザーに合わせたメッセージ配信や複雑な自動応答などが可能になります。
本記事では、Messaging APIでできることや使い方、利用にかかる料金体系などを解説します。
TOPICS
Messaging APIの基本|LINE公式アカウントの可能性を広げる仕組み
Messaging APIは、LINEが開発者向けに提供するAPI(Application Programming Interface)の一つです。
APIとは、特定のソフトウェアやサービスの機能を外部のプログラムから利用するための接続窓口を指します。
Messaging APIを利用すると、自社で開発したシステムや外部サービスとLINE公式アカウントの機能を連携させることが可能になります。
この仕組みによって、画一的な情報発信だけでなく、ユーザーごとに最適な情報を届けられます。
LINE公式アカウント標準機能との具体的な違いを比較
LINE公式アカウントの標準機能とMessaging APIの最大の違いは、ユーザーごとに配信の個別最適化ができるかどうかです。
標準機能では、メッセージは基本的に全ユーザーへの一斉配信となり、自動応答も設定したキーワードに対する単純な返信に限られます。
一方、Messaging APIを利用すると、ユーザーの属性や行動履歴に基づいてメッセージを送り分けるセグメント配信や、リッチメニューをユーザーごとに変更するなど、柔軟に情報提供ができるようになります。
Messaging APIで実現できる主な機能6選
ここでは、APIで実現できる代表的な6つの機能を紹介します。
各機能の技術的な仕様については、LINEヤフー社が提供する「LINE Developers」で詳細を確認できます。
①ユーザーのアクションに応じた自動応答メッセージ
Messaging APIを使うと、ユーザーからのメッセージ、スタンプ、フォロー、グループへの参加といった様々なアクションをきっかけに、自動でメッセージを返信できます。
標準機能のキーワード応答とは異なり、受信した内容を解析して返答を変えたり、外部のデータベースと連携して問い合わせに回答したりと、より高度な対話シナリオを構築可能です。
この応答にはReplyMessageという仕組みが使われ、1対1のチャットだけでなくグループ内での応答も可能になります。
②指定したセグメントへのプッシュメッセージ
全ユーザーに同じ内容を送信する一斉配信とは異なり、特定の条件に合致するユーザー群に絞ってメッセージを送信できるのがプッシュメッセージです。
CRMなどの顧客データと連携させることで、「特定の地域に住む20代女性」や「過去に特定の商品を購入したユーザー」など、細かくターゲットを絞り込んだアプローチが可能になります。
APIを使えば、複数のユーザーに対して最適なタイミングで情報を届けることができます。
③ユーザーごとに最適化されたリッチメニューの表示
リッチメニューはトーク画面下部に固定表示されるメニュー機能ですが、Messaging APIを使えば、このリッチメニューをユーザーごとに変更できます。
例えば、会員ランクに応じて表示するボタンを変えたり、クーポンの利用状況によってメニューを切り替えたりすることが可能です。
特定のタブをデフォルトで表示させるなど、ユーザーの利用状況に合わせたパーソナライズされたインターフェースを提供し、利便性を高められます。
④多様なメッセージ形式での柔軟な情報発信
Messaging APIでは、標準機能にはない多彩なメッセージ形式を利用できます。
テキストや画像だけでなく、キャラクターのスタンプを送信して親近感を演出したり、複数の画像や情報を横に並べて表示できるカルーセル形式で商品を紹介したりすることが可能です。
他にも、ボタン付きのテンプレートメッセージや、API経由で個別に発行したデジタルクーポンなど、目的に応じた柔軟な情報発信が対応できます。
⑤外部システムと連携した顧客情報の一元管理
Messaging APIの大きな特長が、外部システムとの連携機能です。
ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加したり、メッセージを送信したりすると、そのユーザーを識別するための一意なID(UserID)が発行されます。
このUserIDを自社の顧客管理システム(CRM)やデータベースに保存されている顧客IDと紐づけることで、LINE上での行動と購買履歴などを一元管理し、より深い顧客理解に基づいたマーケティング施策を展開できます。
⑥ユーザーのプロフィール情報の取得と活用
ユーザーの同意を得ることで、Messaging APIを通じてそのユーザーがLINEに登録しているプロフィール情報を取得できます。
取得できる情報は、表示名・プロフィール画像URL・ステータスメッセージ・ユーザーIDなどです。
※取得できる情報は、ユーザーの同意状況や連携方法によって異なります。
これらの情報を活用して、メッセージ内で相手の名前を差し込むなど、パーソナライズされたコミュニケーションが可能です。
ただし、電話番号やLINEIDといった個人を特定する情報は取得できません。
Messaging APIの利用にかかる料金体系
Messaging API自体の利用に初期費用や月額料金はかかりません。
ただし、メッセージ配信にはLINE公式アカウントプランに応じた費用が発生します。
また、開発や外部ツールの導入を行う場合は別途費用がかかることがあります。
まずはLINE公式アカウントの基本料金プランを確認
Messaging APIの料金を理解するには、まずLINE公式アカウントの料金プランを知る必要があります。
- 無料で利用できる「コミュニケーションプラン」
- 月額5,000円の「ライトプラン」
- 月額15,000円の「スタンダードプラン」

※ライトプランでは無料メッセージ分を超えての送信はできず、上限に達した場合はスタンダードプランへの移行が必要となります
知っておきたいメッセージ通数のカウントルール
メッセージ通数は、送信対象となる友だち(ターゲットリーチ数)と送信した吹き出しの数に基づいてカウントされます。
APIを利用したメッセージ送信でも、1回のAPIコールで最大3つの吹き出しまでを1通として送信可能です。
例えば、ターゲットリーチが500人の友だちに対して2吹き出しのメッセージを送った場合、500通としてカウントされます。
各プランで定められた無料メッセージ通数や、追加メッセージの上限を意識して運用する必要があります。
3ステップで解説!Messaging APIの始め方・使い方
Messaging APIの利用を開始するには、開発者向けのコンソールでの登録と設定が必要です。
専門的な知識が求められる部分もありますが、基本的な流れは大きく3つのステップに分けられます。
ここでは、APIを実際に利用するための手順の概要を解説します。
ステップ1:LINE Developersでプロバイダーとチャネルを作成する
1.LINE DevelopersコンソールにLINEアカウントでログインする
2.サービスを提供する組織や個人として「プロバイダー」を作成する
3.プロバイダーを作成したら、その中でMessaging APIを利用するための「チャネル」を作成する
4.チャネルタイプで「Messaging API」を選択し、必要な情報を入力する
ステップ2:Webhook URLを設定してAPIを有効化する
ユーザーからのメッセージや友だち追加などのイベント情報を自社のサーバーで受け取るために、Webhookの設定が必要です。
1.LINE Developersコンソールで作成したチャネルの設定画面を開き、「Messaging API設定」タブからWebhookを有効化する
2.イベント情報の通知先となる自社サーバーのURL(WebhookURL)を登録する
これでLINEプラットフォームとサーバー間の双方向通信が可能になります。
ステップ3:アクセストークンを発行してAPIを利用開始する
APIを利用してメッセージを送信したり、ユーザー情報を取得したりするには、認証情報として「チャネルアクセストークン」が必要です。
このトークンはLINE Developersコンソールのチャネル設定画面から発行できます。
発行したアクセストークンをプログラムに組み込むことで、APIへのリクエストが認証されます。
これ以降、各プログラミング言語向けのSDKやライブラリを活用し、具体的な機能の開発を進めることになります。
開発知識がなくてもAPI機能が使える「拡張ツール」とは
Messaging APIの高度な機能を利用したいものの、自社にエンジニアがいない、または開発リソースがないというケースは少なくありません。
そのような場合に役立つのが、プログラミング不要でAPIの機能を扱えるようにしたサードパーティ製の「拡張ツール」です。
これらのツールを使えば、管理画面からの簡単な操作で、セグメント配信やステップ配信、顧客管理、予約機能といった高度なマーケティング施策を実装できます。
Messaging APIに関するよくある質問
ここでは、Messaging APIの導入を検討する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
API利用中に技術的な問題やエラーが発生した場合は、LINE Developersの公式ドキュメントや開発者向けのコミュニティで解決策を探すことができます。
Messaging APIを利用するのに料金はかかりますか?
Messaging API自体の利用にはかかりません。
ただし、契約しているLINE公式アカウントプランに応じたメッセージ配信料が発生します。
各プランの無料メッセージ通数を超過した分は、従量課金となります。
プログラミングの知識がなくても使えますか?
APIを直接利用してシステムを開発するにはプログラミング知識が必須です。
しかし、プログラミング知識がない場合でも、専門の「拡張ツール」を導入することでAPIの高度な機能を利用できます。
これらのツールは、専門知識不要で直感的に操作できるのが特長です。
LINE公式アカウントの応答メッセージとの違いは何ですか?
標準機能の応答メッセージは、あらかじめ設定したキーワードに反応して自動返信する仕組みです。
一方、Messaging APIを利用すれば、ユーザーの属性や過去の行動履歴に応じて返信内容を変えるなど、複雑な条件分岐を持つ対話型のシナリオを構築できます。
まとめ
Messaging APIは、LINE公式アカウントの標準機能を大幅に拡張し、ユーザー一人ひとりに合わせたコミュニケーションを実現する仕組みです。
開発が難しい場合でも、拡張ツールを活用する方法があります。
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