LINE公式アカウントのリサーチ機能(アンケート)とは?機能や効果的な使い方を解説

LINE は、日本国内で非常に多くのユーザーを抱えています。そのため LINE を活用したリサーチは、幅広いターゲット層に効率的にアプローチできる手法として注目されています。
LINE 公式アカウントのリサーチ機能を使うことで、商品やサービスに対するユーザーの意見やニーズを簡単に把握することができ、マーケティング戦略や商品開発に生かすことができます。
今回は LINE 公式アカウントの「リサーチ機能」と、名称が似ているサービス「LINE リサーチ」との違いや、より効果的に活用する方法をご紹介いたします!
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LINE 公式アカウントのリサーチ機能とは?
LINE 公式アカウントの「リサーチ機能」は、企業や店舗が匿名ユーザーからのフィードバックを集め、マーケティング活動やサービス向上に活用できる非常に便利な機能です。
リサーチ機能で実施するアンケートは、目的に合わせて柔軟に質問形式や配信先のターゲティングを設定することができます。リアルタイムにユーザーの反応を収集し、より多角的なデータを分析することが可能です。
LINE リサーチと LINE 公式アカウントのリサーチ機能の違い
LINE 公式アカウントのリサーチ機能とは別に、LINE ヤフー社が提供する「LINE リサーチ」というサービスがあります。
LINE 公式アカウントのリサーチ機能は、無料プランであるコミュニケーションプランでも利用が可能です。一方で LINE リサーチは、より詳細なアンケート情報を取得することができますが、有料での実施となります。
LINE リサーチは、LINE ユーザーから募ったモニター700 万人以上※に LINE でアンケートやインタビューの募集ができる国内最大級のスマートフォン専用リサーチプラットフォームです。
(※2025 年 2 月時点 LINE ヤフー社調べ)
アクティブモニターのうち 10~20 代の若年層が 50%。学生向け調査や Z 世代への調査もサンプル数や回収スピードを気にせずに実施することが可能です。LINE のプッシュ通知で配信をするため、モニターがメッセージに気づきやすく、早いレスポンスと高い回収率が期待できます。
取得したデータは、新規事業の立案・サービス改善・コンセプト検証など幅広い活用が可能です。LINE リサーチには、「ライトコース」と「サポートコース」の 2 種類のコースが用意されています。選ぶコースに加え、アンケートやインタビューの設問数や回収数、オプションの有無などによっても費用は大きく異なります。以下 LINE リサーチのアンケートに関して、一部の項目を比較した表です。
また、直近ライトコースには、募集開始から最短当日中にオンラインインタビューができるセルフ型ツール「Quick インタビュー」の提供も開始されています。従来のインタビュー調査よりも低コスト、かつスピーディーなインタビュー実施できるような仕様となっています。
とはいえ、LINE リサーチのサービスを利用する際には、ある程度の費用が必要となってしまいます、追加の費用をかけずにユーザーの意見やニーズを把握したい方や、LINE を活用したリサーチを試験的に実施してみたい方には、LINE 公式アカウントのリサーチ機能の活用をおすすめいたします。
LINE 公式アカウントのリサーチ機能の実施方法
LINE 公式アカウントのリサーチ機能でアンケートを実施する際の設定方法についてご紹介いたします。
①基本設定
まずは以下のような基本の項目を設定します。これらは、メッセージ配信時、最初に表示されるページとなります。
ユーザーの回答を促せるよう、リサーチ名や説明文などは、簡潔でわかりやすい文章を意識しましょう。
・リサーチ名
・リサーチ期間
・メイン画像
・リサーチの説明文
・公開範囲
引用元:リサーチ‐LINE キャンパス
②紹介ページ設定
次に、先述で設定したページの「回答する」をタップしたユーザーに表示されるページを設定します。
具体的には、以下の項目を設定していきます。
・アイコン
・トップページの画像
・お問合せ先(任意)
・ユーザーの同意取得
③サンクスページ設定
アンケートへの参加を促進するために、LINE ポイントやクーポンの配布などのインセンティブ(報酬)を用意することができます。ユーザーに対し、次回購入時に使える特典などを提供することで、アンケートへの参加意欲を高めます。また、アンケートに参加したユーザーの中から抽選で商品をプレゼントするなどのキャンペーンを実施することも効果的です。
④ユーザー属性に関する質問設定
ユーザー属性に関して設定できる項目は以下の 3 つとなります。
・性別
・年齢
・居住地
引用元:リサーチ‐LINE キャンパス
⑤質問設定
実施したいリサーチに合わせて、以下の 3 つから形式を選択し、設問を作成しましょう。
・単一回答:一つの選択肢のみで回答可能
・複数回答:複数の選択肢を回答可能
・自由回答:ユーザーが自由に記述して回答可能
引用元:リサーチ‐LINE キャンパス
作成したリサーチ(アンケート)の配信方法
保存したリサーチは以下の方法で配信することが可能です。
・メッセージ
・LINE VOOM
・あいさつメッセージ
・応答メッセージ
また、ターゲットを絞り込み、特定のグループにアンケートを配信することもできます。
目的に合わせて適切なユーザー層に向けて配信を行いましょう。
・セグメント配信(ユーザー属性や行動履歴に基づくターゲティング)
LINE では、ユーザーの属性や過去のアクションをもとにセグメント(例えば「購入履歴があるユーザー」「特定の商品に興味を示したユーザー」など)を作成できます。これにより、リサーチの対象を明確に絞り込むことができ、無駄な配信を減らすことがで
きます。
・リスト配信(特定の LINE オーディエンスリストへの配信)
フォロワーや自社で作成したリスト(メルマガやキャンペーン参加者など)に対してアンケートを送信できます。
例えば、過去に特定のサービスを利用したユーザーにのみアンケートを送信することができ、より精度の高いデータ収集が可能です。
LINE 公式アカウントのリサーチ機能を活用する5 つのメリット
1. アンケートの作成・配信が簡単
LINE 公式アカウントのリサーチ機能では、事前に用意した質問を簡単に設定し、すぐに既存の友だちへアンケートを配信することができます。アンケート作成は直感的で簡単に行え、選択肢や自由回答なども組み合わせることで、調査内容に応じた柔軟な設計が可能です。
2. リアルタイムでのデータ収集
LINE 公式アカウントを利用することで、多くのユーザーからの回答を得られやすいです。LINE は、ユーザーが日常的に利用するアプリなので、配信されたアンケートに対してリアルタイムでの回答が期待できます。
3. ターゲット層への適切なアプローチ
LINE 公式アカウントを活用すると、既存の友だちに対して直接アプローチができます。そのため、ターゲットを絞ったリサーチを実施することができ、特定のセグメントに対する意見を集めやすくなります。例えば、購入履歴や興味関心をもとにセグメントを分けることで、よりパーソナライズされた調査が可能になります。
4. インセンティブで参加者を引き付ける
アンケートに参加してくれたユーザーには、お礼としてクーポンや特典を提供することができます。これにより、ユーザーは自分にメリットがあると感じ、より積極的にアンケートに参加してくれる可能性が高くなります。とくに LINE ユーザーはクーポンや特典に敏感なため、効果的なインセンティブを設定することが重要です。
5. マーケティング施策の改善に役立つ
収集したデータは、即座にダウンロードして分析することができ、マーケティング戦略やサービス改善に活かせます。得られたフィードバックを基に、ユーザーのニーズを深く理解し、今後の施策に反映させることができます。
LINE 公式アカウントのリサーチ機能を活用する際の 4 つの注意点
1. 1 回のリサーチでの設問数には限りがある
リサーチ機能でのアンケートの設問数は、1 度に最大 7 問までの追加となります。また。自由回答形式の設問を追加するには、認証済アカウントである必要があります。
2.回答数が少ないと、アンケート結果が確認できない
回答数が 20 件以上集まらないとアンケート結果を確認できないため、LINE 公式アカウントの友だち数は最低でも 20 名以上必要となります。全員がアンケートを回答してくれるわけではないので、ある程度友だち数が必要ですので、注意しましょう。
3.回答数が多すぎると、一定以上の回答が確認できない
一方で、アンケート回答数が多すぎると確認できない回答が出てしまう可能性があります。Excel でダウンロードできるアンケートの回答の最大値は 50,000 行までであり、1 ユーザーの情報を記載するのに 1 行が必要です。こういった仕様のため、50,000 件以降の回答は確認できなくなってしまいます。
4.アンケートの回答者は特定できない
LINE 公式アカウントのリサーチ機能は、匿名式のアンケートとして、ユーザーの意向を確認するための機能です。そのため、LINE 公式アカウントの友だち一人ひとりとアンケートの回答を紐づけることはできず、メッセージ配信などには活用ができません。
LINE 公式アカウントのデータ活用を最大化させる拡張ツール「DialogOne®」
LINE公式アカウント の機能拡張ツール「DialogOne®」を活用すれば、リサーチ機能で実施したアンケートの回答データと既存の会員データを紐づけや、さらに自由度の高いアンケートの実施や、より高度なデータ分析が可能になります。
DialogOne®には、目的や用途によって使い分けができる2つのアンケート機能があります。
・ブラウザアンケート:ブラウザ上で行うアンケート
URL からブラウザを立ちあげ、遷移先ページでアンケートを行います。画像やテキストを任意で組み合わせ、専門的な知識がなくでも、テンプレートからデザイン性の高いアンケートページを簡単に作成することができます。質問形式も選択式や記述式などから複数選択することができ、対話型アンケートよりも詳細な情報収集が可能です。
・対話型アンケート:LINE トーク上で行う対話形式のアンケート
ユーザーが対象キーワードを発話することでアンケートが開始され、質問内のエリアやボタンをタップすることで、簡単に回答できます。回答に合わせた質問の出し分けも可能なので、自由にシナリオを作成することも可能です。対話形式で進行するので、ユーザーの回答ハードルを下げてアンケートを実施できます。また LINE のトーク画面内で完結するアンケートなので、ユーザーの途中離脱を防ぐこともできます。
DialogOne®のアンケート機能を活用することで、LINE 上での定期的なアンケート施策を手軽に実施できます。ユーザーのニーズや興味関心は移り変わりやすいので、最新のユーザー情報をもとに、セグメントの作成や配信設計を行うことが効果的です。
「DialogOne®」では、アンケート以外にも豊富な機能やデータを保有しておりますので、LINE 公式アカウントを CRM の起点として活用していくことが可能になります。
少しでもご興味ありましたら、「DialogOne®」について 5 分でわかる資料もご用意しておりますので、お役立てください。
おわりに
今回は、LINE 公式アカウントのリサーチ機能と LINE リサーチとの違いや、リサーチ機能の基本的な使い方、より効果的に活用する方法をご紹介いたしました。リサーチ機能は、ユーザーの意見やニーズを効率的に収集することができます。予算や収集したいデータの用途に合わせてリサーチ機能と LINE リサーチを使い分けると良いでしょう。
また、定常的にアンケート施策を行うのであれば、拡張ツールを導入し、よりユーザーの解答が得られやすい仕組みを構築したり、収集したデータを効率良く活用できる環境を用意したりするのもおすすめです。
トーチライトでは、LINE 公式アカウントの拡張ツールである「DialogOne®」の提供や、LINE 公式アカウントのトータルサポートサービス「TeLAS」を通じて、企業の課題に合わせた戦略設計から配信設定、検証分析までご支援が可能です。LINE 公式アカウントの運用についてお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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